第145話 Mercury
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力だっ!私は後ろを振り返って攻撃の体勢をとる。
ユ「えっ!?」
後ろを振り返った私は目を疑った。そこにいたのは、水色の髪の毛に、フードが付いた水色の長いコートのような服を着た青年が、水色の空間で私と同じように漂っていた。両手には水色の十字型をした盾(?)のような物を持っている。・・・おかしい。その青年の水色の瞳には光が射し込んでいなく、少し雰囲気がグレイと似ていた。それに、普通の魔道士の魔力じゃない。どこか、神秘的な魔力を纏っていた。
ユ「え、えぇっとぉ・・・」
私が言葉に詰まっていると、
マ「俺はマーキュリー。水星の守護神だ。」
・・・・しゅ、守護神ッ!?水星のっ!?こ、こんなところで会うなんて奇遇だね・・・
マ「守護神でもあり、支配者でもある。」
ユ「・・・えっ?」
するとマーキュリーは、両手に持っていた十字型の盾(?)を振りかざしてきた。私は足で受け止める。これ、盾じゃない!十字型の刃物だっ!
マ「支配の邪魔をするな。」
ユ「な、何で水星の守護神が、水星を支配するのっ!?」
私の言葉は耳に入っていないかのように、マーキュリーは攻撃を止めない。まさか・・・!『闇』に落ちたんじゃ・・・!『ブラックテンプラネット』は500年間も封じられていた闇魔法。その500年の間に・・・!どうやらもう1つ仕事が増えたみたい。『ブラックテンプラネット』を止める事と、マーキュリーを『闇』から助ける事ッ!私は一旦マーキュリーから距離をとり、両手に冷気を溜めると、
ユ「アイスメイク、針ッ!!」
空から・・・いや、水色の空間から流星群のように無数の針型の氷がマーキュリーに向かって降り注ぐ。マーキュリーは、慌てる様子も無く、十字型の刃物で攻撃を防いだ。あの刃物、盾にもなるんだ・・・随分便利な刃物だね。
マ「感心してる場合か。」
あれ?聞こえてました?マーキュリーは片方の十字型の刃物を放り投げた。十字型の刃物は、まるでブーメランみたいにくるくると円を描きながら宙を舞う・・・って、こっちに向かって飛んできてるっ!!私はその場で宙返りして十字型の刃物をかわす。十字型の刃物は、くるくると円を描きながら、本物のブーメランみたいにちゃんとマーキュリーの手元に戻っていった。するとまたさっき投げていない方の十字型の刃物をまた放り投げて、またくるくると円を描きながらこっちに向かって飛んできた。私はまたその場で宙返りをして十字型の刃物をかわして、またくるくると円を描きながらマーキュリーの手元に戻っていった。
マ「女にしてはなか
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