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バカとテストと召喚獣 吉井龍明の受難
序章 〜そして物語は本編へ〜
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ス!?)

ぜ、全然気がつかなかった・・・それとなく視線だけで横を見ると確かにアリスがそこにいた。

コッ・コッ・ココッ

(ドウ・シマ・シタか・・・)

壇上に立っている教師にわからない位の動作と音で(勿論顔はテストに向けたまま)俺は返す。えっと・・・

(シャーペンノシンガナインダ)

(チョット・・・マッテ?)

アリスが自分のペンケースをいじっている。・・・何やってるんだろうと思いつつ、それよりもどうして一介の高校生(しかもこんなに可愛い子が)モールス信号何て使えるんだろうとも考えていた。

(ワタシガセンセイヲヒキツケルカラソノウチニシンヲウケトッテ)

え?でも、それって不正行為になるんじゃあ無いだろうか?
第一、会ったばかりの俺にどうしてそんな危険を冒してくれるのだろう。下手をしたらアリスまでとばっちりを食うかも知れないのに。
しかし俺は

(アリガトウアリス、オンニキルヨ)

その申し出に乗ってしまった。・・・それがアリスに多大な迷惑を掛けるとは、この時はそんなこと考える由も無かった。






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