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バカとテストと召喚獣 吉井龍明の受難
序章 〜そして物語は本編へ〜
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ぇぇ!』

『ふざけんな!犠牲になるのはお前お前の方だ!』

『良いからキサマ等!とっとと大人しく捕まれぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

『『イヤだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』』








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「た、龍明君・・・あれ何でしょうか・・・?」

「さ、さあね〜何だろうねぇ〜?」

入学初日から兄と知人が教師に追っかけられている場面を見てしまった。アキ兄・・・雄二先輩・・・新学期早々何やらかしたんだろ・・・?





☆  ☆ ☆

入学式を終えて。

「では・・・始め!」

一斉に配られた問題用紙を裏返す音がする。勿論俺も裏返した。

そして俺は自分の愚かしさを呪う事になる。

(し、芯がない・・・!)

愛用のシャープペンシルの先端部分からは何度カチカチ芯を出そうとしても芯が出て来なかった。
・・・ってコレって相当不味くない!?試験は今日と明日。明日は良いとしても今日のテスト全部0点で終わってしまったら俺がどんなに頑張ってもDかCが良いところだ。それが意味するモノ。それは・・・

(し、仕送り大幅削減・・・!)

俺の兄吉井明久と、俺吉井龍明は二人でマンション暮らしである。しかしながら何分学生というものは親からの資金援助無しでは生きていけない生物なのである。即ち、『お金』である。
俺たちが二人で生活するにあたって家族と決めた約束事の中に成績関連のモノがある。良好な学習態度を維持し続ける事、並びに成績を逐一報告する事。
要は、ちゃんと勉強しなさい。その結果をちゃんと定期的に知らせなさい。どちらか一方でも怠ったら・・・仕送りについて考えるからね?
・・・とゆう事である。

(今までは何とかアキ兄の分まで俺がフォローして来たけど 入学早々に0点のテスト何て知られたら・・・クッ!)

仕送りを減らすのは俺たちの生活費だけでなく娯楽費も同時に減らすという事。このままじゃ来月発売の新発売のあれこれを諦めなくてはならなくなってしまう。クソッ!俺のバカ!

何て悩んで居ると。

コッコッコ・・・

隣から何か聞こえた気がした。これは・・・まさか!?

(も、モールス信号?)

何故に平和な筈の日本の、ごく一般的な高校での試験で、隣の席からそんな暗号方式の音が聞こえて来るのかにまずは疑問を感じたがそれより驚きなのが

ココッコッコ・・コッコココ

(タツアキ・・クン!?)

俺の名前を知っている!?
驚いてそっちを向いてしまいそうになるが慌てて止める。そんなことしたら不正行為と見なされる

コココッ・・ココッコ

(ワタシデス・・アリスデ
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