第144話 Earth
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
すっかり日も沈み、コロールの森もだんだん暗くなってきた。空には銀色に輝く無数の星が瞬いている。
エ「・・・・・」
私は黙って空を見上げる。・・・こんなに美しい空が、たった1つの魔法のせいで消えてしまうなんてな・・・想像もつかない事だ。
エ「10の惑星・・・太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、そして、地球・・・」
私はこのどれかの惑星を救わねばならないんだな・・・
私に、ちゃんと救えるのか・・・?
今更不安が頭の中を横切る。
エ「・・・全く。私は何を考えているんだ。」
仲間も私と全く同じ事をしているんだ。今更弱音を吐いてどうする。そう思ったその時、
エ「!」
すぐ近くでものすごく強大な魔力を感じた。驚いて辺りを見回すと、青く光り輝く『ブラックテンプラネット』が宙を漂っていた。
エ「ん?何だあれは・・・?」
見ると、『ブラックテンプラネット』に何かが写っているのが見えた。近づいてよく見てみると、惑星が写っていた。その惑星は―――――
エ「ち、地球、だと・・・!?」
太陽系の第3惑星。宇宙から見ると、地球は青いため、『水の惑星』とも呼ばれている。水と空気に恵まれていて、私たち生物が唯一生きて暮らせる惑星だ。
エ「まさか、私が地球を救う事になるとは、思ってもみなかったな。」
これは随分と責任重大な事をやり遂げなければな。この『ブラックテンプラネット』を止めなければ、地球が・・・!そう思ったその時、『ブラックテンプラネット』の青い光が輝きを増した。
エ「くっ・・・!」
私はあまりの眩しさに目を瞑ってしまった。
****************************************************************************************
エ「こ、ここは・・・?」
目を開けると、そこはコロールの森ではなく、四方八方青色をした空間だった。私はその空間の中で漂っていた。
エ「い、いったい、どうなっているんだ・・・!?私はさっきまで、コロールの森に・・・」
何がどうなっているんだっ!?私はすっかり動揺して、不思議な空間の中を見回す。ふと視線に止まったのは、球体形の惑星(?)だった。あれは・・・!
エ「地球・・・」
わ、私は、さっきの青い光のせいで宇宙に来てしまったのかぁっ!?・・・いや、落ち着いて考えてみると、地球以外の惑星や星がどこにも見当たらない。ましてや、ここが宇宙なら、私はどうして息が出来ているんだ?だとすると、ここは・・・!
エ「『ブラックテンプラネット』の中・・・」
どうやらさっきの光のせいで、こんなと
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ