暁 〜小説投稿サイト〜
とある委員会の委員長
革命
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一瞬で消し去る能力。それは能力例外ではない。」
そう。
私は多才能力者(マルチスキル)だけどそんな理由で超能力者(レベルファイブ)になれたわけではない。
本当はこの能力が有るからだ。
「さぁ。楽しいショウの時間だよ。タノシク逃げ回れヨ。」
私はこの能力を発動した場合、自我をなくす。
今、語りかけている意識はだんだん薄れている。
あれ?
また一人誰かが近づいている。
これは幻想殺し(イマジンブレイカー)?
「騒がしいと思ってきてみればどういう状況だよ。」
「久しイデスね幻想殺し(イマジンブレイカー)。一体何ヲシニ来たのデスカ?ソコノ人タチト一緒にシニ来たのですか?」
「今回はお前が悪いんだな。それなら俺が止めてやる。」
お願いします。
上条当麻。
私を止めてください。
そしてこの街を守ってください。
「私の能力をワカッテイナイようだね。ソレナら好ツ合。死ね。」
私は左手を向けている。
私は自我の最後の力を振り絞り
《能力No.5、強念話。》
そして
《上条さん。聞こえますか?私の左手です。左手を幻想殺し(イマジンブレイカー)で壊してください。お願いします。》
ただこれだけを伝えた。
いや伝わったかは分からない。
「・・・ああ。わかったよ。それがお前の願いなら叶えてやる。」
「訳の分からないこと言ってんじゃねぇ。」
早く。
私に人の命を奪うようなことはもうしたくない。
「・・・お前の幻想をぶち殺す。」
幻想か。
私の幻想はなんなのかな?
わからない。
けど今回も感謝します。
上条当麻。



数日後
『・・・本日。学園都市研究発表会の警護にあたって負傷し、意識不明の重体だった木原雫さんが意識を戻しました。今後、警備員(アンチスキル)の取り調べが行われていく予定ですが、本人の要望もあり数日は安静にしてほしいとのことでした。』
学園都市研究発表会。
私はあの日、脳にかなりの負担を掛けた。
だから演算能力の大半を失うと思っていた。
しかし現実は演算能力になんの変化もなかった。
私は再びこの街のためにがんばる。
どんなにキツいことがあっても。
「はぁ。私は幸運なのか不幸なのか分からないわ。」
生きていられたことは幸運。
しかし不幸なのは私の前に黄泉川先生がいること。
「よぉ。今回も無茶したじゃんよ。」
「そうですね。そろそろ風紀委員(ジャッチメント)も引退ですかね。」
「それは無理じゃんよ。お前ほどの適任者がいないんだから。」
「そうですか。」
「なに笑ってる?」
えっ?
私は無意識に笑っていた。
「まだ私はやることがあるんですね。そうとなれば早く戻りますか。私の日常に!!」
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