二話
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準備・・・といっても不老不死である天使に必要なのはほとんど無いに近い。
が、リンにはどうしても持っていきたいものがあった。それは・・・
『・・・・全く、お前は林檎なしで生きることくらいできないのか』
リン「・・・カイト」
青い髪に切れ長の瞳の男性の天使。かなり上級の天使だが、
タメ口で話すのはリンくらいだ。
リン「いいの!リンの育てた林檎なんだから人間界で食べてもいいでしょ?」
カイト「・・・・・・・ちゃんと課題をやってくるんだぞ」
ちなみにリンの休暇はサボり期間・下級天使の休暇合わせて・・・・
「100年」
天界と人間界を繋ぐゲートがある。
リンが次にこれをくぐるまで、あと100年。
〜〜〜イタリア・とある街〜〜〜
リン「・・・そういえば、ここで死んだ人間の数最近増えてるなあ・・。
課題のテーマにしようかな・・・・?」
一見どこにでもありそうな街だが、どこか貧しさが感じられる。
しかしそれとは裏腹に、人がたくさんいるところでもある。
リン「変なの。たくさん人が死んでるのに何でここにいるんだろう」
飛びながらそんなことを考えていると後方から何かが飛んできた。
リン「!!!!!」
敵か、と思わず愛用している銃を構える。
『なかなかやるじゃん。』
そこにいたのは黒い翼に同じく漆黒の髪を持つ青年。
リン「悪魔!!!」
『不意打ちに対応できる天使はそうはいない。面白そうかと思ったが、俺には劣る』
息をつく間もなく突進する悪魔。とっさに避けたリンは、銃を悪魔に向けて打つ。
が、かんたんに避けられる。立て続けに何発も打つが、全てかわされる。
リン「こ、のっ・・・・・」
ちなみにリンの銃の弾は切らすことがない。
リンの「聖なる力」が尽きない限り。
聖なる力は宗教を信仰する人間から与えられる力であり、天使の命そのものである。
それが尽きたとき、不老不死である天使が「死ぬ」
連続で力を使ったせいで、まだ下級天使であるリンの聖なる力は限界に近づいていた。
『隙あり〜っと』
リン「あぅっ!!!!」
悪魔の攻撃が、リンの翼に次々に突き刺さる。
激痛とともに、だんだん地上へと落下する感覚が薄れ、リンの意識が途絶えた。
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