第六十四話 死中に活を求める
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隊は動いているのかを知る必要がある。そう思い尋ねたのだが返ってきた答えは些か拍子抜けするような答えだった。
「いえ、それが敵本隊はこちらに向かってきておらず……直接プラント方面へと向かっていまして……」
「なら俺達をここに釘付けにしようって事か――――それにしちゃあ数が少なすぎねえか?」
ディアッカ達が何のために襲撃してきたのかというのを話し合う中、イザークは敵部隊が何の目的でどのように攻撃を仕掛けてきたのかを考える。不意の奇襲、少数の機体、位置把握の不可、敵本隊との別行動――――それらの要因から考えられる状況を推測し、どんな目的でどういった方法での奇襲なのかを悟る。
「ミラージュコロイドか!各員ただちにセンサー系統の警戒を強めろ!敵部隊はステルス機、或いはミラージュコロイド搭載機の筈だ!そして敵の狙いはこのコロニーレーザーの確保と見て間違いない!!」
そう叫んだ直後、周りの兵士は受けた命令から部隊を動かすよう指示する。イザーク自身も敵部隊の突破をさせないために自身のMSに向かっていった。
「ディアッカ、行くぞ!敵を直接倒す。戦線を突破させるわけにはいかんぞ!」
「おい、イザーク。待てよ!どういうことだよ、狙いがこのコロニーレーザーだって?」
ディアッカはイザークが何故コロニーレーザーを連合が狙うと予測した理由ついて尋ねる。
「簡単なことだ。敵部隊は突然の奇襲を仕掛けてきた。これまでゲリラ戦を仕掛けていた抵抗戦力も同様だったが規模が違う。投降せずにゲリラ的に攻撃を仕掛けてきた奴等にはMSが殆どないごく少数の散発的なものだ。探しきれないのも当然だ。しかし一方でこちらはMSが多く、その上外部からの攻撃――――となれば見つからずに内部に切り込むにはステルス系列が必須になる」
「ああ、なるほど。つまり、外部からの部隊による攻撃ってことは、外部から来るそれ相応の目的があるってわけだな」
ディアッカも合点がいったらしい。外部から攻撃を仕掛けてくるという事はそれなりに理由があるという事。それが足止めという可能性もあるがミラージュコロイドを使って態々内部まで切り込んできたという事は確実に何らかの達成目標がある。そしてそれはコロニーレーザーである可能性がかなり高い。
「何にせよ、これ以上被害を増やすわけにはいかん。早急に終わらせるぞ」
「はいはい、分かりましたよ」
そして彼らも戦場に出る。ジュール隊とファントムペインの戦いが始まる。
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