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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第三話「サッカー/SOCCER」
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「……」
僕は何だか気にかかって、二人の様子を見つめていると、
「あ、あれは……!?」
『ジュエルシード!?』
モデルXもそれに察知したが、既に遅かった。なぜなら、それはキーパーがマネージャーにジュエルシードのかけらを手渡した時に気づいたのだから。
「!?」
突如、キーパーからマネージャーの手元へジュエルシードが渡った刹那、二人は眩い光に飲み込まれ、天空に光の柱が突き刺さった。
そして、その地面から巨大な根が湧き出し、それはビルをも飲み込み、巨大な大木へと遂げてしまったのだ。町中は突如出現した巨大な木々によって大半が飲み込まれてしまったのである。
「こ、これは……」
ロックマンXへ変身した僕はビルの屋上でその惨状を目にした。
『ジュエルシードがイレギュラー化したんだよ……』
モデルXはどう説明するが、僕にとってこの現場は今までの戦いの光景とは違いすぎた。
「そ、そんな……だって、今までこんな事にはならなかったのに!」
「たぶん、人間が発動させちゃったんだよ?」
僕の後ろでなのはの肩にのるユーノが語った。
「酷い……」
なのはも、僕と同じようこんな光景は今まで見たこともなかったから驚くのも無理はない。
「強い思いを持った者が願いを込めて発動させた時、ジュエルシードは一番強い力を発揮させるから……」
その説明を聞いた僕はあのとき、向こうの歩道にいた二人に対してもっと早く気づいていればと強く悔んだ。
「そんな……どうして…どうしてあの時早く気付かなかったんだ!?」
僕は先ほどまで己の気弱だけに気を取られていた自分を酷く憎んだ。もっと早く止めることが出来たなら、こんな惨状にはならなかったというのに……
僕はなのはと共に大木とその根に覆われた町並みを目にそう思った。
「そんな…タケル君だけのせいじゃないよ!私だって最初からあの子が持っていたかもって思っていたんだよ?私だってあの時気づいていれば……」
「なのは……」
僕と同じよう悔むなのはにユーノは表情を曇らし、
『タケル……』
モデルXも同じような顔しか出来なかった。
そんな時、なのはが手に握るレイジングハートの杖が光だした。
「ユーノ君!こういうとき、どうすればいいの!?」
「え?」
積極的に本気になったなのははユーノに封印の方法を尋ねた。そして、僕も。
「モデルX!?」
『……!?』
彼は今まで聞いたことのない本気になった僕の呼び声に驚き、
「どうしたらいいの!?このイレギュラーをどうやったら止められるの!?」
『タケル……』
「……あ、うん!封印するには接近しないとだめだ。まずは元となった部分を見つけないと……でも、これだけ広がっちゃっていると何処を探したらいいか……」
『心臓部となるコアを探さなくてはならない。だが、こうも広くては…
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