第一部「吉良吉影は眠れない」
第五話「サンドイッチ窃盗犯」
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ように君にも僕の気持ちをわからせてあげるよ。」
この男…頭がイカレてるのか?それとも元々頭のネジが飛んでいるのか?とてもとは思えないその残虐さに私は今までにない屈辱と怒りが私を支配した。
「そうだねぇー。次は、そうこの大事そうに着けてるそのネクタイ!!いいよね〜。これって結構高いんじゃなーい?」
「!?やめろ!!それに触れるな!!」
「触るなって言われると触りたくなるよね〜。そうだ、記念にもらっとこうかな!!」
バシッ…。
ネクタイが強引にも千切られてしまった。そしてそのネクタイは今、間田の足に踏みつけられている。…。殺してしまおうか?
「調子に乗るなよ…。」
「ぇ?なんだって?アハハ…負け犬の遠吠えって奴?ホント君はマヌケだねぇー。自分がどんな状況にいるのかわからな…」
プッツーン。
もう理性など知らん。私の思うようにさせてもらう。ネクタイ…そしてよくも私をコケにしてくれたな…。
シュババババババッ!!
突如怒りを露わにした私のキラークイーンは私の意思とは関係なく、間田に怒涛のラッシュを放つ。
ズドドドドドドドドッ!!
「ウゲェアアアァアァア!!」
間田は大きく後方に吹っ飛び、店内の窓を突き破り、倒れた。
「ゴホッゴホッ…。ど、どういうことだ!?な、なんで奴が動けるんだ!?わけわからない!!」
コツコツコツ…。
「なるほど…。よーくわかったよ。君がゲス以外の何者ではないことがな。もう過程や方法など選ばない。貴様を木っ端微塵に吹き飛ばすだけだ!!」
「ひ、ひぃいいい!!そ、そうだ、サーフィス!!僕を守れ!!」
地に突っ伏している彼は、人形を呼び起こそうとするが全く反応がなかった。その時、私は砕けた人形を晒し、彼の歪んだ顔を眺めた。
「ほぉー。君が言っているのは…これのことだな?」
「ひぃいいい…。ゆ、許してください!!お願いします!!何でもしますから!!」
「許す?誰が許すと言った?」
私の怒りはもはや誰にも止められない。歯止めの効かない歯車のようなものだ。さぁ、どうしてくれようか。
「お願いしますよぉ〜!!この通り!!この通りだから!!」
間田は土下座を繰り返し、命乞いをしている。
だが私には関係なかろう。こいつは私をコケにしたのだ、もうどうなったって構わないのだ。
「わ、わかったよ。全部言うよ!!」
「ん?他に言い残したいことがあるのか?」
「いや、違うよ!!そ、そうだ…弓と矢の話。興味はない?」
「な…に…。」
弓と矢…。元はと言えば、最終目的はこれだ。
ぶちのめす、吹き飛ばすのはあと回しだ。聞くだけ聞いておくか。私も鬼ではない。
「なーんだ。やっぱり興味ある
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