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エリクサー
8部分:第八章
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キといったところか」
「いいですね。それでビールですかね」
 これは外せなかった。ドイツならば。
「最後は」
「それがなくては話にならないだろう。さて、夕食としては立派な御馳走だが」
「はい」
 本郷もそれに応える。
「果たしてそれが一つでも出て来るか。待ってみるとしよう」
「そうですね」
 そんな話をしていた。丁度その話が終わったところで食事に呼ばれた。中世の食事の間そのままの後ろに白い石の壁と赤いタペストリーのある下手において夕食となった。白いテーブルかけがかけられた樫のテーブルに座った二人の前に出されたのは何と二人が予想したそのままのメニューであった。
「何と」
「これは」
「あの、どうかされましたか?」
 二人の向かい側には美女が座っている。二人の声を聞いて怪訝な言葉の声をあげたのである。

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