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少年は旅行をするようです
少年は剣の世界で城を上るようです 第二層
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目に見える戦果に、討伐部隊全員が沸き立つ。


「よし!この調子ならあと十合で倒せる!!」

「ハッ、こんなもんかいな!こんなんならもっと早う倒せたな!」

「(……ま、この状況だから人と情報が集まったんだろうが。)」

「(・・・・・・面倒。)」


若干不機嫌になって来たアリアの様子に冷や汗をかきつつも、ボスの攻撃を弾き返す。

勿論、偶に若干失敗した風を装うのを忘れず。続ける事僅か5分強、ついにボスのゲージが赤くなり、再度咆哮。

持っていた棒斧と(存在感皆無だった)円盾(バックラー)を投げ捨て、背中から情報通り曲刀を―――


「下がれ!俺が出る!」

「なっ……!待てディアベル!あれは―――刀だ!!」


何故か突出したディアベルに、キリトが焦った様に鋭い声を上げる。

情報では曲刀であった筈のボス第二武器は、その巨体に見合った刀だった。それを見たディアベルが止まり、

引き返そうとした瞬間。ボスの刀が赤く光り、ディアベルを切り上げ、打ち上げる。

それを巨体に見合わぬ俊敏さで宙高く飛び上がったコボルトロードが、その刀を振り落とした(・・・・・・)

ドズォン!
「ぐぁ………!!」

「ディアベル!」「ディアベルはん!」

「動揺するな、また来るぞ!キリト、ディアベルを!」

「ああ!」


コボルトロードの一撃を受けたディアベルは壁際まで吹き飛ばされ、キリトが駆け寄る。

それに一瞥をくれ、刀に持ち直してから異常に動きが良くなったコボルトロードを見据える。

自分が絶対有利と見たのか、再度嗤う。・・・気に食わん、ああ気に食わん。


「……ムカつくなぁ、雑魚が。よもや俺達に勝てると微塵だろうと思った訳ではあるまい。」

「まぁ頃合いよね。一人の犠牲により奮起するプレイヤー……お膳立てはこんなところかしら?」

「・・・一撃。」


コボルトロードが再度飛び上がろうと腰を落とす仕草をしたと同時、俺達も指を振り下ろしメニューを呼び出す。

それぞれがインベントリから武器を装備フィギュアへ設定させると、コボルトロードが飛び上がる。

俺が曲刀を、ノワールが槍を、そしてアリアが鉄扇を構えると同時。巨刀が落ちて来る。


「それはお前の専売特許じゃぁねえぞ木端がぁ!"クレセント・エッジ"!!」
ズッガァァン!!
『グォォォォォオオオオオオオ!!』


曲刀スキル"クレセント・エッジ"。切り上げ攻撃であり、その軌跡が三日月型である事が特徴だ。

初級スキルなのは間違いないが、しかしそこはレベル19の脳筋攻撃。ボスの重攻撃の一撃を完全に弾き返す。

一瞬のみ隙が出来るが、ほぼ硬直が無い内にまたしても刀が
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