少年は加速するようです Round2
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く。
・・・けれど、思ったよりも痛くない。見てみると、HPも1割程度しか―――
「って、う、動けない!?」
「≪ブースト≫!!せっっりゃあああああああああああああああああああ!!!」
ドゴッ ガッ ドッ! ボゴッ ドガガガガ!!
「がっ、ぶっ、べっ!?」
「この、この、この、このぉ!!」
『てい、てい、てい、てぇい!!』
倒れて動けない僕を踏みつけ、殴る、殴る、殴る!
妖精の方はと言うと、瓦礫から持って来た鉄パイプ(?)で殴る、殴る、殴る。
思ったよりも攻撃力があって、HPはゴリゴリと減って行く。その分、ゲージはモリモリ溜まって行く。
「っっっっだああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ドヒュンッ!
「あっ!また逃げた!!」
「そりゃ逃げるよ!!」
見ると、ビームを食らった時点でも7割少々あったHPが、既にレッドゾーン、2割少々しか残っていない。
にしても、必殺の方が攻撃力低いと言うタイプは中々珍しい。効果は異常な強さを持っていたけれど。
「ふーん……なら、Lv2になって新しく加わった必殺、喰らうが良い!≪ナイト・フェアル・バスタード≫!」
『よぉーーっし!』
魔法少女の変身よろしくビカビカーーッ!と光り、妖精に装備されていたアーマーが黒銀から白銀に代わり、
デュエルアバターについていた盾の一片が外れ妖精の手へ装備され、右手についていた長方形の中から、
20cm程のナイフ・・・妖精からしたら大剣が射出され、それを持つ。
『オウカ、騎士もーっど!』
「よーし、やったれー!!」
『主はそこで高みの……下だけど、高みの見物しててくださいね!』
ビュンッッ!!
「ぅおわっ!?」
フル装備になった妖精は急上昇して来て、剣を振り上げる。
空中で接近戦なんてされた覚えは無かったから、慌てて避けてしまったために、姿勢を崩す。
なんとか反撃するけど、目標が小さくて攻撃が当たり難い・・・・!!
「くっ……!!」
『もー、当たりなさいよ!ちょっと痛いだけだから!!』
「嘘だ、絶対嘘だ!!」
剣が重いのか、攻撃速度自体は速くない為何とか避けられるけれど、こっちの攻撃が当たらない程の
至近距離に張りつかれる為、反撃も中々出来ない。
「(こうなったら、急降下して本体を叩くしかない!!)」
ビュビュッ!
『あっ!?主!!』
全速でスウェーし、そこから急降下!
妖精は置き去りにされ、本当に高みの見物をしていたティアシェはゆっくりと立ち上がる。
「随分余裕だな!!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガ
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