少年は加速するようです Round2
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―やってくれるなぁ。」
苛立ちからか、必殺ゲージの残りを溜める為か。建物の中を壊し、姿を現す"ティアシェ・フェアリィ"。
あ、あれがニュービーの出せる気迫!?
「いっとくけど、ここからが本番だからな!≪サモン・フェアリィ≫!!」
―――キュリィン ポフン!
「お、おお?」
ビキビキッ、と青筋を立て、どんな必殺を撃って来るかとビクビクしていると。可愛らしい音と共に出て来たのは
これまた可愛らしい妖精。それもデュエルアバターの様な姿ではなく、RPGに出て来るような。
『よくもやってくれたわね、銀ピカ!主に怪我させた罪、贖うと良いわ!』
「え゛、おお?」
「行くぞ、オウカ!」
『Ja. meister!』
二人とも両手を上げピコピコ怒っている所を見ると、何ともほんわかした気持ちになったけれど、数秒後、
その判断が間違っている事を思い知らされる事になる。
「≪テンタル・カノン≫!」
『はぁぁぁぁあああっ!』
ドォオオオン!
「うぉわっ!?」
妖精の方から時間差で飛んで来たビームを、何とか避ける。時間差、と言うよりチャージに時間がかかっている
みたいだったな。と下を見ると、避けられたのを怒ってまたピコピコ飛び跳ねていた。
「いや、怒られても困るんだけど………。」
「だったらさっさと降りてこーーい!!ヒョーロク玉!」
『そーよそーよ!この意気地無し!』
・・・・・今一つ納得出来かねるけれど、このまま滞空し続けてもいずれゲージが尽きてしまう。
なら、その前にHPを削り切ってしまわないといけない。
「ならっ……!はぁぁあああああああああああああああ!!!!」
「やぁぁっと来たね!下がってて、オウカ!」
『はーい!なんてね、≪テンタル………!!』
コールを聞いた瞬間、降下する翼を止めそうになるけど、アレは時間がかかるし・・・・
放たれる前に、妖精の方を撃ち抜ける!
「ぜりゃあ!!!」
『ひゃぁう!?』
拳を振り上げたところで、ビクッと頭を庇う小さなその姿に一瞬、攻撃どころか移動にすら意識が行かなくなる。
「ス・キ・だ・ら・け!!」
ドンッ!
「ふぎゃっ!」
空中に浮いた状態、つまりどうぞ好きにしてくださいな状態。
その格好のタイミングにこれでもかと捻った回し蹴りが入って、グルグルと回りながら吹っ飛んで行く。
『こ、こ、こ……!!≪テンタル・カノぉおおぉぉぉぉおおおおおン≫!!』
ドゴオオオオオオオオオオオ!!
「ウギャッ!!」
技名のコールを聞き、何とか低空で止まった所で今度こそビームが僕の胴体を貫
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