暁 〜小説投稿サイト〜
少年は旅行をするようです
少年は加速するようです Round2
[8/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
―やってくれるなぁ。」


苛立ちからか、必殺ゲージの残りを溜める為か。建物の中を壊し、姿を現す"ティアシェ・フェアリィ"。

あ、あれがニュービーの出せる気迫!?


「いっとくけど、ここからが本番だからな!≪サモン・フェアリィ≫!!」
―――キュリィン ポフン!
「お、おお?」


ビキビキッ、と青筋を立て、どんな必殺を撃って来るかとビクビクしていると。可愛らしい音と共に出て来たのは

これまた可愛らしい妖精。それもデュエルアバターの様な姿ではなく、RPGに出て来るような。


『よくもやってくれたわね、銀ピカ!主に怪我させた罪、贖うと良いわ!』

「え゛、おお?」

「行くぞ、オウカ!」

『Ja. meister!』


二人とも両手を上げピコピコ怒っている所を見ると、何ともほんわかした気持ちになったけれど、数秒後、

その判断が間違っている事を思い知らされる事になる。


「≪テンタル・カノン≫!」

『はぁぁぁぁあああっ!』
ドォオオオン!
「うぉわっ!?」


妖精の方から時間差で飛んで来たビームを、何とか避ける。時間差、と言うよりチャージに時間がかかっている

みたいだったな。と下を見ると、避けられたのを怒ってまたピコピコ飛び跳ねていた。


「いや、怒られても困るんだけど………。」

「だったらさっさと降りてこーーい!!ヒョーロク玉!」

『そーよそーよ!この意気地無し!』


・・・・・今一つ納得出来かねるけれど、このまま滞空し続けてもいずれゲージが尽きてしまう。

なら、その前にHPを削り切ってしまわないといけない。


「ならっ……!はぁぁあああああああああああああああ!!!!」

「やぁぁっと来たね!下がってて、オウカ!」

『はーい!なんてね、≪テンタル………!!』


コールを聞いた瞬間、降下する翼を止めそうになるけど、アレは時間がかかるし・・・・

放たれる前に、妖精の方を撃ち抜ける!


「ぜりゃあ!!!」

『ひゃぁう!?』


拳を振り上げたところで、ビクッと頭を庇う小さなその姿に一瞬、攻撃どころか移動にすら意識が行かなくなる。


「ス・キ・だ・ら・け!!」
ドンッ!
「ふぎゃっ!」


空中に浮いた状態、つまりどうぞ好きにしてくださいな状態。

その格好のタイミングにこれでもかと捻った回し蹴りが入って、グルグルと回りながら吹っ飛んで行く。


『こ、こ、こ……!!≪テンタル・カノぉおおぉぉぉぉおおおおおン≫!!』
ドゴオオオオオオオオオオオ!!
「ウギャッ!!」


技名のコールを聞き、何とか低空で止まった所で今度こそビームが僕の胴体を貫
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ