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少年は旅行をするようです
少年は加速するようです Round2
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わ……あぶ、あの、あじゃばばばば。」

「まぁまぁ、ゆったり見守りましょうよ。」

「えっ!?あ、え、あ、はぁ……。」


落雷かと思いそうな火花を散らす二人を迂回し、ハルユキ君の隣に立つ。

めっちゃ緊張していらっしゃるんだけど・・・あ、見た目女子でしたね、今。別にいいけど。


「フッ。私とて、我慢強い方では無くてね……!!」

「ウフフ、最初からそう言っておけばいいのよ……!!」

「「『バースト・リンク』!!」」
―――バシィッ!


「あぁあぁあぁぁあぁあぁぁ、どうしよう!?どうしよう!?」

「いいじゃないの。格ゲーですよ、ただの。」

「ま、まだLv2のあなたには分からないでしょうけど、このゲームは……。」

「しらなーい。そんなつまらない事聞きたくなーい。」


ハルユキ君がハグゥッ!と仰け反ったのを合図に、こちらも勝手に"加速"する。

二人並んでデュエルアバターとなり、ビルの上に俺達だけでなく無数の影も現れる。


――【FIGHT!!】


「ロータスがLv2と戦うって、マジかよ!?俺と戦ってほしいくらいだぜ!!」

「つーか、何考えてんだ?あのLv2。勝てるわけねーっつの。」

「お前ら、知らないのか?あの"ラギア・レリクト"とか言うの、つい数時間前までLv1の、

しかもニュービーだったんだぜ?」

「ハァ!?んな、マジか?」


恐らく、俺達をリストに入れたのであろうプレイヤーの言葉に、周囲のプレイヤーも口々に驚きを表す。

同じく、俺の隣にいる銀色の細見なアバターもギ・ギ・ギ・・・と言った風にこちらを見る。


「……あの、ホントですか?」

「んー?ホントだよ。ついでに言うと俺も。」

「あ、あはははは。そうですか。」


ガックゥとうなだれるハルユキ君。この子、二週間くらい死に物狂いで頑張ったらしいからね。

仕方ない。あっはっはっはっは。

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
「ハッ、えらぶった割には動きがのろいぞ、ラギア!!所詮はニュービーだな!?」

「そのニュービー相手に何秒かける気なのかしら!?下品な武器ぶら下げて、偉そうに言わないで欲しいわね!」
ガギィン! ガギィン! キィキィン! キキキキキキキン!!


「ひ、ヒィィィィ………。」

「へぇ……本当に強いね、あの黒い子。」


さっき、ノワールはレベルアップボーナスの半分以上を武器の強化に回していた。

それにより武器の能力である"槍王の加護"が習得可能になり、当然習得。速度と攻撃力も上がっている。

そのお陰か、殺陣の余波で双方(・・)のHPが減って行く。

と言っても、ノワールは既
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