少年は加速するようです Round2
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対戦受けてくれないわぁ〜。さっきから10人くらいに断られるのよぉ〜?」
「マジか。仕方ない、場所移すか………。」
試しに、マッチングリストから適当に選び、対戦、Yes・・・・・あ、拒否された。
そう言えばここって、どこに該当するんだろう?
「(……そうだ、杉並の辺り行っちまおうか。)それじゃ、行くぞ?」
「はーい。」
―――パシュゥ!
ノワールが手を握るのを確認し、杉並に該当する地区へ転移する。と、出た所は図書館島だった。
人の来ない所もあるし、長時間過ごすには丁度いい。
「それじゃ、『バースト・リンク』。………あら、Lv9が居るじゃない。じゃあこの人にしましょ。」
「つーても……。」
「………断られたわ。」
事情を知ってる俺は仕方ないと苦笑ったが、ノワールはそうはいかなかったようだ。
折角対戦出来ると思った所を、いきなり断られたのだ。当然か。
「この、この、このぉ〜!」(ガガガガガガガガガガ!
「あ、ちょ、ノワール。落ち着けって!」
空中を連打するのを、羽交い絞めで何とか止める。が、当然納得いかないようだ。
「ムカついたわ、直接文句言ってやる。」
「へっ?」
「『転移』!!」
―――バシュウッ!
止めるひまも無く転移してしまうノワール。慌てて追いかけ、事情を説明する。
「……先に言えばいいのよ、そう言うのは。」
「暇が無かったもんでなぁ!!」
「と、言う訳で〜。(パチンッ)―――どう?似合うかしら?」
指パッチン一つ、ノワールは一気に中学生まで若返り、梅里中の制服に身を包んでいた。
・・・いや、似合うけどさ。
「ほら、ちゃっちゃと着替える!」
「マジかぁ……。チェンジ、初期モード。」
小学生かと見紛う、最初の姿に戻る。『家』のタンスから制服を取り出し、着付け、戻る。
「さ、行こうか。」
「………………ナチュラルに女子の制服なのはツッコミ待ちなのかしら?」
「え?に、似合わない、かな………?」
「似合ってるわよ!全く………。」
特大の溜息をつき、堂々と校門をくぐるノワールに、走って並ぶ。
既に放課後である為、生徒の目はがっつりこちらを向いている。それもそうだろう。
先陣切ってるノワールは明らかに中学生然としておらず、ここにいらっしゃるであろう黒雪姫さんと
ベクトルは違えど絶世と十二分に呼べる美人。そしてその横にちょこんといる真っ白な髪の俺。
「で、どこに居るのかしら?その黒……なんとかって人は。」
「えーっと……って、しまった。気配分かんないや。
うーっと………。すいませ
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