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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-27 conduct of their own
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んだ。
龍雅に任せるのは不安ではある。不安なのだが、唐突にどうしようもない不安に駆られた。
燐夜がそのまま見つからずに死んでしまったらどうしようとか。
自分で助けに行きたいという気持ちもある。けれども、不安の闇に押し潰されそうで、このまま逃げてしまいたい。
すっかり竦んでしまって自分の足で立ち上がることのできないフェイトは、モニターを見続ける。
燐夜の救出に向かった龍雅にすべてを託すしかないのだ。
不本意ではあるが、今はそんなことを言っている場合ではない。両手を合わせて、祈りながらモニターから目を逸らすことなく見る。
◯
「見つからないな……」
そう呟いたのは、燐夜救出を自ら志願した龍雅である。
絶対に見つけてやると意気込んだはいいが、やはり何の目印もない海の上からでは見つかる筈もなかった。海の中にでも潜ろうと考え始めていた。
索敵魔法
(
サーチ
)
で生体反応を探してはいるのだが、海の深くにいるのか生体反応が出るわけもなく。龍雅が諦めて他のところへ行こうとした時だった。
轟音とともに海が水しぶきを上げて爆ぜたのは。
あまりの音と偶然その近くにいたためもろに弾けた水が当たってウォーターカッターのように皮膚を切り裂いていく。
しかし、それらはすべて浅いものであるので本格的なダメージになることはなかった。
水がすべて海に戻り、爆ぜた場所へ向かうとそこには力なく腕を下げ、俯いている燐夜がいた。
海の中から自力で這い上がってきたのかと思いきや、意識はなく、またすぐにでも落ち始めそうだった。
龍雅は、そんな燐夜を抱えるとすぐにアースラへ帰還する。
帰還する前にあたりを見回してみるが、何もいるわけもなく、どうして燐夜が海の中から出てきたのかは分からずじまいである。
燐夜にはまだ隠していることがたくさんある。しかし、それが何であるかは分からない。いずれ話してくれるのかもしれない。だが、龍雅とは何も接点がない。燐夜の隠し事は、龍雅が知ることはない。
龍雅が燐夜を抱えてアースラへ帰還した後、燐夜が出てきた海の上にはシュテルがいた。
殲滅服
(
ヒートスーツ
)
はボロボロで覆われていた肌が見えてしまっているが、気にすることはない。
そんなことよりもシュテルの中で渦巻いている想いがあった。
「何でしょう、この気持ちは」
「私はタカマチナノハを基にして作られたプログラム構築体ではありますが……」
「あの少年を見るとキュンとするこの気持ちは何でしょうか」
高町なのはから蒐集された魔力から作られているシュテル。
信じられないことではあるが、その魔力になのはの想いが。なのはの燐夜に対する思慕の気持ちが籠っていたのか。
けれども、シュテルは
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