空白期編
だが、断る
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そして翠屋についてからはケーキを食べたり、勉強したりといつも通りの日常を過ごし、家に帰る。
「あら、おかえりなさい。今日ははやいのね」
家に帰ると母さんが出迎えてくれる。
「・・・え?あれ、今日って帰ってくる日だっけ?」
「いや、ちょっと荷物を取りに来ただけだからすぐに戻るわ。あ、でも晩御飯だけは作っといたから、あとで食べてね」
母さんはそう言って地下に行った。
・・・手際がいい。
「とりあえず、いつも通りに戻ってよし。御飯は冷蔵庫に入ってるだろうしな」
「「りょ、りょうかい」」
そしてオレたちは部屋に戻っていった。
そんなわけで現在自室。
復習と支度を終えた今、オレはこれから晩御飯の準備をする予定だったのだが・・・。
「母さん作っちゃったしなぁ」
というわけで暇を持て余していた。
「いつもより練習増やすのもいいけど、それじゃあツマンナイし・・・」
どうせなら普段できないこととかしたいし!
「そんなわけで美愛、なんか面白いことない?」
「どんなわけかわかんないけど、勝手に侵入してこないでよ、おにぃ」
自室でダラダラしながら漫画を読みふけっている美愛の部屋に音もなく侵入した。
「ってか、相変わらず散らかってる部屋だなぁ」
そこらじゅうに漫画が散乱してたり、衣服が放置されてたり。
「ちょっと片付けるから、ベッドから動くなよー」
オレはそう言ってまず衣服を一箇所に集め、そのあとに漫画を整理して棚に入れていく。
「・・・相変わらず無駄に高い家庭能力」
「努力の結果だな。お前も努力しろ」
「だが、断る」
十分後には綺麗に片付きました☆
「ところでおにぃは何しに来たの?」
・・・・・。
「さあ?」
本来の目的を忘れた。
「とりあえずアリシアの部屋にも行ってこよーっと」
「ってなわけできたんだけど、何してんの?」
アリシアの部屋に侵入すると、そこではアリシアが机に向かって何かをしていた。
「? ああ、陽龍。今はお勉強中だよー」
美愛にも見習って欲しかった。
「じゃあ邪魔しない方がいいか?」
どうせなら部屋の掃除とかしようと思ってたんだけど。
暇だし。
「でも、そんなに散らかってないよ?それに、なんなら勉強みてくれないかな?」
アリシアの言うとおり、美愛の部屋に比べるととても整理整頓されている部屋。
「いいぞ。どっかわかんないとこあるか?」
「えっと、ここの・・・」
そんな感じでまた十分。
練習までのこり十分。この程度だったらもう始めても大丈夫か。
ってかんじでオレは運動着に着替えて練習に励んだ。
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