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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 魔術の使える者
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えた――。
その時は私の知る未来とはかけ離れていたのですから。
ですが、私は開けてはいけない箱を開けたのかもしれない――。
この『IS』に触れた事から私の運命は変わってしまったのだ。
そっと、触れるようにISの装甲に手を置いた
――その瞬間。
「なっ!?」
「え――」
キンッ――
金属音が頭に響く。
直接視覚野に接続されたように、訳のわからない数値が知覚出来るようになった。
「な、なんですか――」
「う、嘘……!?お兄さんが…IS動かしてる!?」
美羽も、何が起きたのかわからないながらも、目の前の俺がISを動かしたという事実だけは認識しているように感じた――。
そして、私自身がいろんなことに混乱している間にもISの機能は展開、作動を続けていく。
――視界も気づけば先程よりも清涼感が増し、クリアに。
――清廉とした視界に変わっていた――。
「あ……。……わ、私先生に言ってくる!!」
言うやタタタッと駆けて出ていく美羽――。
状況の把握がいまいち出来ないながらも――私、いや俺は母様が言っていた事を思い出していた――。
『ISはネ、触れたその瞬間からISの基本的な動作や操縦方法などが直接意識に流れ込んでいくのヨ。――でも、ユウヒは男の子だからIS動かせないワネ』
――動かし方の情報……流れて来ないんですけど....
「ど、どうやって動かせば――てっ!?」
ふらふらしながら――バタンッと、俺は前のめりで転けた。
顔を強く打ったはずだが、痛みは感じなかった。
「っっ……。歩くことすらままならないんですね……」
そんな自分の声が虚しく響く――。
その後――あっという間にIS学園の関係者らしき人達に別室へと連行され、既に受かっていた高校への入入学など取り消され、政府関係者やテレビ関連のニュースやらであっという間に世界中に広まってしまった――。
――史上初、男のIS操縦者の誕生――。
あの時、私の運命は確かに違った。だけどISに触れたとき確かに私の運命は変わったのだ。
そして私はIS学園への入学が確定した――。?
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