暁 〜小説投稿サイト〜
IS 〜インフィニット・ストラトス〜 魔術の使える者
プロローグ
[2/3]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
美羽だ。 
金髪のロングストレート、身長は154cm、体重はいくつでしたっけ? 
スタイルはモデルになれるのでは?と思うくらいです。
っと、何考えてるんだ、私は――。
呼ばれた方の廊下を歩くと、若干仁王立ちしていた美羽は――。

「お兄さんっ!遅い!!」

「ご、ごめん。何でか藍越学園の受験場所教えられて迷ってたんだ」
 
言うや、その表情は仕方がないなぁといった顔。

「……帰りに何か奢ってよね?それで許してあげる!」 

そう言い、私の顔を何度も見てくる美羽。 
いや、美羽さん?……元々は忘れ物をしたあなたが悪いのですけど――などと言えば反撃(肉体的な方向)を受けてしまうのでやめておきましょう。

「わかりましたよ。……でも、あんまり高いのをお願いしないでくださいね?」

「わかってるって、じゃあお兄さん。ここで大人しく待ってね♪」 

そう言うと、慌てて戻っていく美羽――。
――と、不意に後ろから声をかけられた。

「君、受験生?」

「え?――いいえ、違――」

「時間押してるから早く入って向こうで着替えて。ここ、四時までしか借りれないからやりにくいったらないわ。まったく――」

「え、ちょっ――!?」 

問答無用とばかりに背中を押されて、美羽が入ったドアの向こうへと入れられた。

「よっ、と!」

「お兄さん!?どうしたの??」 

無理矢理入れられた拍子に私は体勢を崩しかけ、あたかも運動ができない風に倒れると頭上の妹の心配そうな声が聞こえてきた。

「い、いえ…何を勘違いしたのか私の事を受験生に間違えたらしくて…。忙しいのか顔も見ずにここに入れられました」

「そっかぁ…。――まぁあまり気にせず、せっかくだからお兄さん。『IS』を生で見ていくのもいいんじゃない?」

そう私に言うや、直ぐ様カーテンを開く美羽――。 
開いたカーテンの先にあったものは甲冑のような物が鎮座していた。 
厳密に言えば甲冑ではなく――『IS(インフィニット・ストラトス』――と呼ばれるパワードスーツだ。
本来は宇宙空間での活動を想定して作られていたのだが『兵器』――そして『スポーツ』へと変わっていったらしい。

「……確かこれは『打鉄』でしたね――」

「そうだよ、コストパフォーマンスに優れた日本を代表するIS――」

「確か――男には使えないんでしたね?」

「うん。最初の発表の時に各国の男の軍人や研究者が触ってみたんだけど……うんともすんとも動かなくて女性にしか――ってお兄さんが触っても反応しないよ?」

「ん?まあせっかくだし、ちょっとだけ触ってみたくなって」

「もう!触って問題起こさないでよね、お兄さん!?」 

軽い気持ちで私は美羽にそう答
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ