プロローグ
Prologue2
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ら!」
「私のせいにするの!!ふざけないでよ!」
「大体こんな体の弱い子が生まれてくるなんてありえない!俺の子じゃない!」
「もしかして浮気してると思ってるの!?笑えないわよ!!」
醜い擦り付け合いは延々と続く。
ここは三階、こいつの両親が話していたのは玄関前
こんな耳欲しくなかったよな・・・
「優希、ゲームは好きか?」
「ゲーム!聞いたことあるよ!退院した子が話してるのを聞いたんだ」
「やりたいか?」
「うん!・・・あっでも僕こんな体だから、きっとつまらないよ神様。ごめんね」
「大丈夫だ」
「本当に?」
「ああ、でもゲームはたぶん時間がかかるけどいいか?」
「うん!ちょっと待って」
左手で手探りして用意したのは紙とペン
左利きでもなければ目も見えない、だが器用に文字を書いていく。
「よし、たぶん出来た!すごいでしょ!僕字が書けるんだよ。」
その紙には汚くもしっかり平仮名でメモが書いてある。
「んじゃ行くか」
「うん」
優希を背負い、そこから消える。
ガチャ
「優希くん診察の時間ですよーっていない!?」
ナースは仰天し病室を飛び出す。
「先生ー!優希くんがー」
メモは扉が開いたせいかヒラヒラ落ちていく。
『おとうさん、おかあさん、なーすさん、おいしゃさん、みんな』
『いってきます』
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