第143話 Saturn
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背後に移動すると、
ショ「ギアチェンジ!モード光!!」
俺の体は白い光に包まれた。
ショ「白光拳!!」
白い光を纏った拳で混乱しているサターンを殴ろうとしたが・・・
サ「こんな小細工に、私が混乱するとでも思ったの?」
ショ「なっ!?」
サターンはさっと振り返り、俺の拳を片手で受け止めた。
サ「はぁっ!」
ショ「ぐはっ!」
鳩尾に強烈な一撃をまともに食らう。そして、俺より体重が軽いはずなのに、サターンは細い腕で俺を宙に放り投げた。すぐさまサターンは弓矢を構え、矢の先を俺に向け、放った。俺は宙を舞いながらも、タイミングを見計らって、右手で飛んできた矢の先を素手で?んだ。
サ「!!?」
真下にいるサターンは光が差し込んでいない茶色い瞳を見開く。素手で矢の先を?んだ俺の右手は血だらけだ。上も下も、左も右も分からない茶色の空間だけど、俺はそのまま背中から落下した。かなり強く打ち付けたみたいだ。背中がジンジンと悲鳴を上げる。俺は背中の痛みを我慢しながらゆっくり慎重に起き上がる。
ショ「はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ・・はぁ、はぁ・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・はぁ・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・・はぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・・」
荒く呼吸をしながらまだ目を見開いているサターンを真っ直ぐ見つめる。
ショ「はぁ・・はぁ、サ、サターン・・・も、もう、止めよう・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
サ「!!?」
サターンが更に目を見開く。俺はそんなのお構い無しに話し続ける。
ショ「サターンは、ど、土星の、支配者、なん、かじゃない・・・はぁ、土星を、永遠、に・・守り、抜いてゆく、土星の・・守護神なんだ・・・・はぁ、はぁ・・はぁ、ぜ、全宇宙に、ある・・・どんなに小さな星が、たった・・1つでも、や、『闇』に、染まると・・・はぁ、はぁ、宇宙は・・・宇宙じゃなくなっちゃう・・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・サターンは、全宇宙にある、10の、惑星の1つ・・・土星を、守る、とて、も、大事な、役目を・・持ってるんだ・・・はぁ、はぁ、宇宙を、永遠に、光り輝かせていく為に・・・サ、サターンは、土星を、守り抜いて、いかないと・・・ダメ、なんだ・・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・・」
俺が言い終わった時には、すでにサターンの茶色い瞳に光が射し込んでいた。すると、サターンの体が淡い茶色に光りだした。サターンは光の射し込んだ茶色い瞳で小さく微笑むと、消えてしまった―――――
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ショ「・・・えっ!?」
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