第143話 Saturn
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えた。もしかして・・・!
ショ「あれが、土星・・・?」
こんな間近で見るのは初めてだ。でも、何かが違う。土星のほかに、星や月がどこにも無い。ここは宇宙なんかじゃないっ!だとすると、考えられる事はただ1つ・・・
ショ「ここは、『ブラックテンプラネット』の中・・・」
たぶん、さっきの光で吸い込まれたみたいだな。厄介な事になってきたな。さて、ここからどうするか・・・俺は茶色の空間でふわふわと漂いながら腕組をして考えていると、
ショ「!」
さっきよりも莫大な魔力を感じた。驚いて振り返ると、
ショ「え・・・?」
そこにいたのは俺と同い年くらいの女性。ウェーブの掛かった茶髪のロングヘアーに、茶色でまとめた民族風の衣装に、花の飾りが付いた茶色のサンダル。手には動物の毛皮で作られた弓矢を持っていた。背中には、矢を入れているケース(?)を背負っている。でも、茶色の瞳にはなぜか光が差し込んでいなく、雰囲気がエルザと似ていた。
ショ「え、あ、えっと・・そ、そのぉ〜・・・」
こんな不思議な空間の中で、どう接したらいいか分からず俺が戸惑っていると、歌うような声で、
サ「私はサターン。土星の守護神。」
・・・ど、土星に守護神なんかいたのか・・・・し、しかも、俺と同い年くらいの女性だ何て・・・そんな事に驚いていると、サターンが持っていた弓矢を構えて、矢の先を俺に向けた。ま、まさか、俺に向かって矢を放とうとしてるんじゃ・・・
サ「そして、土星を支配する者でもある。」
ショ「え・・・?」
思ったとおり、サターンは俺に向かって矢を放った。先に予測していた俺はギリギリ矢を避ける事は出来たけど、思った以上に矢のスピードが速くて、左頬を掠った。血がたらぁ〜と頬を伝い流れる。
サ「邪魔する者は、排除するのみ。」
ショ「はぁっ!?」
な、何で土星の守護神が、土星を支配しないといけないんだよっ!?すると、俺の脳裏に1つの考えが浮かび上がった。『ブラックテンプラネット』は宇宙にある10の惑星を支配する事が出来る伝説の闇魔法。でも、500年程前から封じられていたんだ。その500年の間に、10の惑星の守護神は、『闇』に心を支配された・・・こりゃあ、ますます厄介事になってきたな・・・・でも、もしかすると、サターンを倒す事が出来れば、土星は救われるんじゃ・・・!もしそうなら・・・やるしかないっ!俺は左頬から流れ出る血を拭った。
ショ「トリックルーム!」
サ「!?」
サターンは表情を一切変えないけど、辺りをきょろきょろ見回しているからかなり混乱してる。今のうちに・・・!俺はサターンの
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