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アクセル・ワールド〜黒き妖精王〜
第五話 羽ばたく鴉と妖精王
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「もーしもーし」

電話は【シルバー】君からだった

「あ、レイン先輩?大変なんです!先輩が……黒雪姫先輩が?」

「ちょっと落ち着けよ、何があった」

「それが……」

〜説明中〜

「ふむふむ、つまりこういうことか。二人でデート→トラック突っ込んでくる→【黒】がフィジカルフルバースト使う→【シルバー】君を突き飛ばす→自分だけトラックに惹かれる→入院←イマココ」

「トラックに轢かれる部分の字が違った気がしますがその通りです」

「それで、何で俺に電話を?」

「それが…最近先輩のことを狙っているバーストリンカーが居るようなんです」

「君も別の意味では【黒】を狙っているじゃないか」

「確かにそうですけど僕は違います?……あ、はい。すみません……」

「やーい病院で大声出して怒られてやんの」

「先輩のせいですよね間違いなく!」

「で、話を戻そう。俺に何をしろと?」

「僕と一緒に先輩を守って欲しいんです」

「やなこった。お前の親だろうがお前で守れ」

「な!貴方も先輩にお世話になったんじゃないんですか?」

「世話になった?まあ確かにそうだが俺が助ける義理はねえ」

「どうして……」

「それくらい君一人で出来るだろう?君の力はその程度なのか?」

「無理ですよ……」

「無理だと言ってるから無理なんだよブレイン・バーストに必要なのは闘う意思だ。あいつを護りたいならその意思を見せろ、そうすればお前のアバターは、【シルバー・クロウ】は必ず応えてくれる」

「……はい?」

(さーて、これで俺が動かなくていいよな、でも気になるから遊びに行こう)













〜病院〜

(さて、どんな奴が来るかな)

俺は病院の外でシアン・パイルが来るのを待っていた
そして奴は来た

(あの子は確か【シルバー】君の幼馴染の黛君だっけか……【黒】から聞かされた話と合わせて推測するにあいつが【蒼色】君で間違い無いだろうな)

「さて、そろそろ俺も動くかね。【シルバー君】の観戦予約してっと……これで準備良し最悪俺が加速すりゃいいか。病院のローカルネットに接続してっと……後はなるようになれだな……時間稼ぎしとくかな」

俺は【蒼色】君を追いかけ

「ねえ君」

と声を掛けた

「何でしょうか?」

「君もお見舞いかい?」

「ええ…まあ……」

「誰のお見舞いかは聞かなくても分かるよ……【蒼色】君?」

「なっ?その呼び方は?」

「残念、君の相手は俺じゃない。頑張りなよ【シルバー】君」

バシィィィィィン??

シルバー・クロウとシアン・パイルのバトルが始まると同時に観戦のために
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