第一部「吉良吉影は眠れない」
第四話「サンジェルマンにて」
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かが私と彼の間を割って入り、紙袋を奪い去った。
「!?」
「あれ?どうゆうこった!?」
「奪われた!!私のサンドイッチが!!」
すぐさま、視線を逃亡する男に当てがった。その男には見覚えがあった。有伍だった。だがしかし有伍は確かにここにいる。私はますますわけがわからなくなった。
「有伍!?」
「いや、あれは…俺だ!!どういうことだ!?」
とても信じがたい現象だが、ひとつだけ考えられる。これはスタンド能力以外考えられないということを。
「ドッペル…ゲンガー…。」
「んぇ?ドッペルなんだって?吉影様、それはなんだぁ?」
「ドッペルゲンガーだよ。瓜二つの分身。直接自分を目撃するとそいつは死に至る。という言い伝えだが…。」
「つまり、俺…死んでるってことかぁ!?」
急に血の気が引いた有伍は言葉を失い、挙動不審になっている。バカバカしい。もしそうなら今頃こうしてること自体できないというのに…。
「いや、あれはスタンドだ。スタンドに私のサンドイッチを奪わせたんだ。」
「ぇ、つまり俺死んでない?死んでない!!」
「追うぞ!!もしかすると奴が弓と矢の事を知っているかもしれない!!」
「あとサンドイッチを奪い返しに!!」
ぁーもう。そんなこと今はどうでもいいだろうが…。だからバカなんだよ。君は…。
こうして私たちは瓜二つの分身を操るスタンド使いを捜索することになる。だが、この時間帯での商店街はひどく混雑しているのだ。
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