暁 〜小説投稿サイト〜
Angel Beats! the after story
彼女が教えてくれた希望
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
あっちの世界での卒業式が始まる少し前、俺はゆりに呼ばれた。
今俺がいる場所は死んだ世界戦線が作戦本部として使用していた場所だ。


「こんなところに呼びだしてどうしたんだゆり」
「あら、案外早かったわね。」
「お前が早く来いって、言ったからだろ。で、話しってなんだ。」
「少し待ってちょうだい、整理してるから」
「あんまり遅くなるとかなでたちに迷惑かけるから早くしろよ。」


これから俺たちは卒業式をする。かなでが仲間になり、みんなが消えた今俺たちがここにいる理由がないからだ。死ぬ前に学園生活を満足に送れなかった俺たちにとって卒業式は特別なことだ。この世界に未練がない今、消えることは簡単だがせっかくだからとかなでが提案して採用されたのだ。
「時間をとって悪かったわね、もうまとまったわ」
今のゆりは初めて会ったときよりも殺伐とした雰囲気やリーダーとしての責任感が消えて今はとても女の子らしくなったと思っている。多分、みんなが消えて組織がなくなり肩の荷が下りたからだろう。


そしてゆりが口を開いた。
「今から言う事を真剣に聞きなさいね。」
「あぁ」
「あなた生まれ変わるなら容姿をそのままにしたい?」
「は?」
「だ〜か〜ら、容姿そのままで生まれ変わりたいかって聞いてんのよ」
いきなりの質問に戸惑ったが一応答えた。
「それが出来るなら、そうして欲しいな」
俺は思ったことをそのまま口に出した。
「そんなあなたに朗報よ、でもその前に少し歩かない。」
「わかった」


どこに向かうかわからないが適当に歩いた。
そしてゆりが口を開いた。
そして俺は、次にゆりが言った言葉に頭が真っ白になった。
「私は黒幕のコンピュータを使い容姿をそのままにできるソフトを見つけてプログラムしたの」
何を言っているかわからなかった。
「どういうことなんだ?」
「そのまんまの意味よ、大丈夫ちゃんと説明してあげるから」


俺たちはいつの間にか外にいた。心地よい風が吹いていて気持ちよかったゆりは風で煽られている髪を少し抑えながら説明をし始めた。
「あなたたちが影との抗争の時、私が黒幕のところに行ってたのは知ってるわね?」
俺は黙って頷いた。


「で、黒幕の部屋のコンピューを片っ端から銃で壊したのも知ってるわね?」
そんな話は初耳だったが一応頷く。


「だけどその中に1つだけ壊れてなかったのがあったの、つい勢いで撃ちまくって少し後悔したけど生きているのがあって助かったわ」
勢いで撃つってどういうことだよ!と言おうとしたのを喉にとどめて続きを聞いた。
「私はコンピュータを起動させ1つのソフトを見つけたの」
「それはなんなんだ?」
「転成ソフトよ」


転成その言葉を聞き色々と考えたが答えは1つ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ