幽鬼の支配者編
幽鬼の支配者
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と知り驚くルーシィ。
ナツはフンッと面白くなさそうに鼻を鳴らす。
「ナ、ナツ以外にもいたんだ・・・じゃ、じゃあそいつ・・・鉄とか・・・食べちゃう訳!?」
一方その頃、ここは魔導士ギルド「幽鬼の支配者」。
テーブルの上に置かれた大量の鉄を凄い勢いで食べる男性と、その横で更に鉄を足す女性。
そこに1人の男が歩み寄る。
「ガジル〜シュラン〜、聞いたぜぇ〜。妖精の尻尾に攻撃仕掛けたんだって!?うはァ、スゲェ!ひゃっはァ!アイツ等今頃スゲェブルーなんだろうなっ!ザマァみろってんだ!」
ベラベラベラベラ・・・としゃべり続ける男。
すると・・・。
「・・・お黙りなさい」
女性が何やら小声で唱え、男の腕に蛇の模様が走る。
「ごっ!」
その蛇の模様が光り、勢いよく男は吹き飛んだ。
「あらら」
「ぷっ」
周りの人たちは男を助ける事もせず、ただ見ている。
男は壁に直撃し、ピクピクと身体を震わせた。
「食事中のガジル様の邪魔など言語道断です」
「シュランの言う通りだ。メシ食ってる時ァ話しかけんなっていつも言ってんだろーがよォ、クズが」
そう言って立ち上がるのは、今回のギルド強襲の犯人の男『ガジル』。
「妖精の尻尾が何だってんだ。強ェのは俺達の方だろうがよ。なぁ、シュラン」
「当然にございます」
ガジルの言葉に恭しく頭を下げる女性『シュラン』。
「火種はまかれた。見事ですよ、ガジルさん、シュランさん」
そこにギルドマスターであるジョゼが歩み寄る。
「あめェよマスター。あれくらいじゃクズ共は動かねぇ。だからもう1つプレゼントを置いてきたゼ」
「それはそれは・・・ただし・・・間違っても『奴』は殺してはダメですよ」
「承知しております」
「ギヒッ」
ジョゼの言葉にシュランは胸に手を当て、ガジルは不敵な笑みを浮かべた。
ここはマグノリアの街の南口公園。
そこに生えている大木の前には、大勢の人が集まっていた。
「すまん、通してくれ。ギルドの者だ」
騒ぎを聞きつけたエルザ達が公園に集まる。
「!」
「う・・・」
「なんて事・・・」
そして、その光景を目にしたギルドメンバーは絶句した。
ルーシィが震える声で呟く。
「レビィちゃん・・・」
「ジェット!ドロイ!」
そう。
妖精の尻尾のチーム『シャドウ・ギア』のメンバー、レビィ・ジェット・ドロイがボロボロの状態で木に張り付けられていたのだ。
鉄で両腕を広げた状態にされ、その足やら腕やらには蛇模様が巻き付いている。
「ファントム・・・」
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