幽鬼の支配者編
幽鬼の支配者
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マに換装したエルザは腕と脚を組む。
「じっちゃんもビビってねぇでガツンとやっちまえばいいんだ」
「じーさんはビビってる訳じゃねぇだろう」
「あんな老人だけど、一応『聖十大魔道』の1人なのよ」
3つある椅子の1つにナツが座り、机に顎を乗せる。
グレイはルーシィが手紙や小説を書く机の椅子に座り、勝手にルーシィの小説を読み始めた。
家から持ってきたのだろう。水色のルームウェアに身を包んだティアは3つある椅子の1つに座り、頬杖をついている。
「読んじゃダメ!」
「続き気になるだろーがよ!この後イリスはどーなるんだよ!」
グレイの抗議の声は無視された。
「聖十大魔道?」
「魔法評議会議長が定めた、大陸で最も優れた魔導士10人に付けられた称号だ」
「へぇー、すごぉい!」
エルザの言葉にルーシィは感嘆の声を上げる。
「ファントムのマスター・ジョゼも聖十大魔道の1人なんだよ」
(そして、あの男もな・・・)
エルザの脳裏にジークレインが浮かぶ。
「ビビってんだよ!ファントムって数が多いしさ!」
「うわわ・・・」
「突然揺らさないでよ、危ないじゃないの」
ナツが勢いよく机を叩き、机に乗っていたプルーが跳ねる。
「だから違ーだろ。マスターもミラちゃんも2つのギルドが争えばどうなるか解ってるから戦いを避けてるんだ」
「魔法界全体の秩序の為にね」
グレイとティアの言葉に、ルーシィがごくっと喉を鳴らす。
「そんなにすごいの?ファントムって」
「大した事ねーよ、あんな奴等!」
「いや・・・実際争えば潰し合いは必至・・・戦力は均等している」
そう言ってエルザはファントムの主力を挙げていく。
「マスター・マカロフと互角の魔力を持つと言われている聖十大魔道のマスター・ジョゼ」
ティアは面識があるのか、表情が崩れる。
明らかに「あのバカが」とでも言いたそうな表情だ。
「そして向こうでのS級魔導士にあたる、エレメント4」
「エレメント!?それってティア達みたいに元素魔法を使うの?」
「それはないわね。元素魔法は各元素に1人。水、風、火、土・・・全て揃っているもの」
そのティアの言葉に違和感を覚えるルーシィ。
水はティア、風はルー、火はアルカ・・・では土は誰が?
そんな疑問を抱えている間にも、エルザの言葉は続く。
「1番厄介だとされるのが鉄竜のガジルにその側近のシュラン。今回のギルド強襲の犯人だと思われる2人。ガジルは鉄の滅竜魔導士、シュランは蛇魔法の使い手」
「滅竜魔導士!?」
相手にも滅竜魔導士がいる
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