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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十七話
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よる警戒通知である。すぐさまその場でマップを壁にスクリーン展開すると、所属不明の数人の魔導士が竜二の方に向かってきていた。
「ちょ、マジかよ?一般人もたくさんおんのに……」
もしこれが管理局員なら、マップの中にそういった識別マークが表示される。たとえばリンディやクロノといった正規職員からフェイトやなのはといった嘱託魔導士も確認が可能になるよう、クロノ経由で設定してもらっていた。それもあり、所属不明ということが彼の焦りを増長していた。
「一旦出るか。ここにおってもしゃあない……しかし、どこで鬼ごっこを終わらせるかのぉ……」
ステージを急いで飛び出し、人気のない場所を探す竜二。魔力で探知できたということは間違いなく武装を展開しているということで、それは話し合いでどうにかできる範囲ではない可能性が高いことを示しているが、バリアジャケットをまとうタイミングを図っている。
「鬼が出るか蛇が出るか……頼むから一般人だけは巻き込まんでくれよ。こんなとこでお尋ね者にはなりたないんやで俺は」
そしてそこに現れたのは、髪の色も身長もあちこちのサイズもバラバラな数人の女性達。デバイスこそ見せておらず、普通の服装をしていたが、ゼクスの警戒対象は間違いなく彼女たちだった。
ちょうどその同じ頃、フレディはグレアムの使い魔であるリーゼ姉妹に捕まった。グレアムに引き渡した後、二人はどこかへと飛んでいく。別れたフレディとグレアムは、まだまだ人が多い海岸線を離れて人気のない公園にやってきた。グレアムはいつの間に買ったのか、フレディに冷たい缶コーヒーを渡して話を切り出した。
「お前、任務が終わったらとっとと帰って来いと言ってただろうが。何こんなところで遊んでるんだ?ん?きっちり終わらせたんだろうな?」
「ああ?仕方ねぇだろこっちだってこんな辺境の管理外世界に飛ばされるなんざわからなかったんだからよ。後ブツならアースラの中だ」
しかし、叱られる立場であるはずのフレディの態度は横柄だった。ベンチに腰かけて足を組み、灰皿もないのに平然とタバコをふかすと左腕をベンチの背もたれの縁に乗せる。ただ彼がいきなりへりくだった場合、グレアムとて驚いて心臓が止まるかもしれないのでこれでいいのかも知れないが。
「ほう、ならハラオウン提督と会っていてさっさと帰ってこなかった理由は?」
「本当ならさっさと帰るつもりだったが、こんなものを見せられちゃなぁ……」
そしてフレディはグロウルに命じて、とある亜空間に閉じ込めてあった一人の管理局員の遺体を放り出した。フェス初日に竜二に襲い掛かった男である。グレアムが驚いたところを見ると、彼が出した命令ではないようだ。出血もなく腸に風穴が開いているのは不気味で、見るものの恐怖をかきたてる。
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