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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十七話
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、彼がバックに入ると直人のスラップとタッピングが重く響く。原曲に比べて1分も長くソロパートを演奏している。

「はい二人そろってイケメンポーズよろしくっ!」

 そしてオリジナルフレーズである併走する部分では、二人とも右足を伸ばしてしゃがみ、ネックを若干立てて空へ向けたポーズをとると、歓声と笑い声が同時に響く。Yngwie.J.Malmsteenがよくとるポーズらしく、日本人のメタラーを笑わせるにはうってつけのポーズの一つなのだ。

「ラストスパートなんでコールよろしくゥゥゥウウウウウウウウウウッ!」

 そしてこの曲、元々非常にシャウト部分が多く、ヴォーカルいじめともいわれがち。しかしそれを全く感じさせることなく歌いきる神坂のポテンシャルは、女性ながらも恐ろしいと言わざるを得ないだろう。



 はやては、ヴィータと一緒にオペラグラスでステージを見ていた。

「すごいなぁ……みんなすごい」
「ああ……」

 ヴィータの反応が時々薄くなるのは、ステージよりはやての周囲に気を配っているからだ。ステージの近くにはザフィーラが控えており、シグナムとシャマルでオーディエンスエリアを見回っている。今のところ異常らしき異常はないので、このまま無事に終わることを願うばかりである。

「こんなおっきな会場でも、たくさんのお客さんの前でも、緊張してる感じ見せんと演奏してるんやもん……かっこええなぁ……」
「そうだな。すげぇ楽しそう……」
「ん?ヴィータもやりたいん?」
「え!?い、いや、そういうわけじゃ……」

 うろたえるヴィータを見て微笑むはやてであった。



 そして最後のフレーズを弾ききり、もう一度全員でジャンプした。

「ありがとうございました!まだまだ続くんで最後まで楽しんでいって下さい!」
「また会いましょうみなさん!See-ya!」

 そしてステージを降りてバックスペースに入ると、汗を拭いたり水分を補給したりして休憩している。

「お前らどうやった?」
「緊張しましたよぉ……。でもそれ以上に楽しかったです」
「俺も。あんな大勢の前で演奏するなんてめったにできないよな」
「ですねー……」
「せやろなぁ。まぁ楽しかったんならとりあえずはよしとしよう。全員ミスなく終われたし……ん?」

 そんな中、竜二の持つデバイスであるゼクスが震えた。だがここは魔法を知らない一般人が多数いるため、携帯を確認しているフリをする。

「なんだ、電話か?」
「ああ、ちょっと出てくるわ。先店長と合流しといて」
「わかった。見つけたら連絡する」
「了解」

 竜二はメンバーに告げてトイレの個室に入ると、ゼクスに送られてきたメッセージを確認した。それは誰かから送られたものではなく、ゼクス自身に
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