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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十七話
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ないので、スポーツドリンクを人数分購入して彼女達の元へと戻る。
「お待たせー」
「あ、ありがとうクロノ君」
「気にしなくていいよ。でもそろそろ炭酸か水かしかなくなってきたね」
「まぁスポーツドリンクはみんな欲しいよね。でもよくもったなぁ」
「確かに。この二日だけで数千人は見に来てるよねこれ。そんなに大規模なことができる街だったなんてわからなかったよ」
「まぁ、普段はのどかな田舎町だしねぇ。いつから始まったのかは知らないけど、この二日だけじゃない?この街がここまで熱くなるなんて」
アリサが同調すると、なのはが返した。
「あれ?年末年始とか七五三も結構騒がしくない?」
「それでもこんなに県外からのお客様なんて来ないでしょうが」
「あ、確かに」
周囲を見渡せば割と落ち着いた様子でスクリーンを見ている。やはりステージが直接見えるか見えないかの差はどうしても出てしまうらしい。
「しかしお客さんもみんなすごいなぁ。ここまで二日間ぶっ続けでよく体が持つよ」
「直人によると、実際はボロボロになりながら、それでも衝動に駆られてやっちゃうんだって」
「ふーん……普段トレーニングなんて何もしてないんだろう?」
「うん。そんな時間はなかなかとれないと思うの」
なのはは両親の働き振りを知っているからか、現代社会人の忙しさを十分以上に理解している。そのせいでかはわからないが、小学校に入ったあたりからあまり甘えてくれなくなったと士郎と桃子はもらしたことがあるとかないとか。
「それであんなに動いたら間違いなく筋肉痛だろうに……」
「それを気にしてたらライブとかフェスは楽しめないって直人さんが言ってたの」
「……凄まじい話だ。僕には真似できそうにもない」
「まぁこういうことは、好きじゃないとわからないから……」
こういったサウンドに生で触れる機会がミッドチルダでは少ないのか、あるいはまだクロノが若いから未経験なだけなのか、単純に趣味ではないのか、それは誰も知らない。クロノとアルフは他の大人組みとも念話で定期連絡を交わしているが、いまだ異常なし。
ギターソロに入ると、神坂がピョンピョンと飛び回り、竜二と矢吹が前に出る。端から端まで走る神坂の揺れるバストにカメラが向き、スクリーンで見ている観客の歓声が上がる。
「暴れてけェェェェェェェェエエエエエエエエエエエエエエッ!」
しかし竜二と矢吹の二人はそんなことなど知ったことではないといわんばかりに自らの指の動きを見せ付けるかのごとく、竜二はモニターの上に左足を乗せ、矢吹は両膝をついて演奏する。原曲のソロの中に追加するようなアレンジで、かつさらに複雑なソロパートを互いにぶつけ合う。竜二はオルタやライトハンドを多用してうねるようなメロディを奏で
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