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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十七話
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「あれ?帰るの明日じゃなかったっけ?」
「だから明日はゆっくりしてられんだろうが。リンディに預けたブツとってきたり、残った金押し付けたりする時間作らにゃならねぇんだから」
「なるほどねぇ」
文字通りギャンブルだけで生活できてしまう男。生活そのものに対してはそんなに出費が多くないからというのもあるが、裸一貫で突撃した雀荘を、たった一晩で潰しかねないほど稼ぎ出したこの男の勝負強さはどこからくるのだろうか。
周囲のそんな心配もよそに、竜二たちがステージに現れた。大歓声と大きな拍手が彼らを迎える中、竜二が黙ったままいきなりオルタとライトハンドを連続で放つ。ほかのメンバーが準備完了するまで間を持たせるつもりだろうが、終わった後のドヤ顔が観客の笑いを誘う。
「おい、いきなりやんなし」
「ほなさっさと用意せぇや」
「あーあー、チェックチェック」
各メンバーがサウンドチェックをしている間、ヴォーカルの神坂がマイクスタンドからマイクをはずして手に取ると、いつの間に練習していたのかボイスパーカッションを披露した。これにはメンバーも観客もびっくりである。
「へぇ、お前そんなん練習してたん?」
「UVERworldが大好きなもので」
「おもろいやんけ、ええ?」
しかしそれに途中からかぶせてきた竜二が張り合うかのようにオルタを連発すると流石についていけなくなったか、あるいはほかのメンバーが待機しているのに気づいたか、ストップしてステージ中央のスタンドの前に立ってマイクを戻す。
「全くもう……改めましてShining Forceです!みなさん元気ですかァァァアアアッ!?」
神坂がまずは挨拶。各バンド恒例だが、観客が拳を突き上げ声を張り上げて答えるところを見ると、彼らのヴォルテージは疲れを無視して天井知らずに高まっているようだ。
「もう出演バンドも残り少なくなってきましたけど、最後まで腕上げてよろしくお願いします!」
歓声が止まないうちにアスカがイントロを叩き、竜二がメロをかぶせていく。
「LOUDNESSで、S.D.I!」
「飛べェ海鳴ィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!」
テンポが変わる瞬間演奏を止めて竜二が観客を煽り、アスカを除いて全員がジャンプ。着地と同時にステージで火柱が上がり爆発音が轟く。ヘドバンしながら演奏していても狂わせることなく、爆音で奏でられるサウンドはライブバンドとしての風格十分といえる。
なのは達がキラキラと輝いた瞳でスクリーンに注目している中、クロノはアルフに任せて飲み物を買いに行っていた。食事は翠屋の打ち上げでとるだろうから、今フード類を詰めるとまずいのではという判断から。それでなくともこの時期は熱中症に注意しなければなら
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