魔法先生ネギま!
0422話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「……異形化状態でフォーマルスーツを着るってのもちょっと違和感があるな」
ラカンの伝手を使ってクルトへと舞踏会に参加する旨を伝えた所、どういう手段を使ったのかは知らないが本気で大量のパーティドレスやらフォーマルスーツやらが送られてきたのだ。しかも俺やネギの泊まってるホテルじゃなく、クルトと遭遇した後に取りあえずという意味で使っているあの安宿に。
「まぁ、アクセルはその翼とか尻尾があるからしゃーないやろ」
俺と同じくフォーマルスーツに着替えた小太郎が苦笑を浮かべながらそう告げる。
その隣ではこれもまた同様に苦笑を浮かべながらこっちを見ているネギの姿が。
そう。ネギと小太郎は基本人間形態なので普通にスーツを着れるのだが、俺の場合はナギ・スプリングフィールド杯に異形化の状態で出場している。つまりは舞踏会に出るにしても主催者であるクルトの意向に沿って異形化の状態でないといけない訳だ。
そして送られて来たフォーマルスーツは亜人用の物や魔族用の物も含まれており、俺はその中で魔族用の物を身につけた訳だが……
背中には翼を出せるように切れ目が付けられており、尻尾も同様にズボンにそれ用の穴が開いている。
「いっそ、いつものローブ姿で出た方がいいような気もするが……」
「それはちょっと」
ネギがそう言った時、部屋の扉がノックされる。
「アクセル君、着替え終わった?」
と、声を掛けながらドアを開ける美砂。
「いや、終わってるけどノックしたならせめてこっちの返事を待てよ」
「あははは。御免ね。アクセル君のスーツ姿とか待ちきれなくて」
「ちょっと、美砂。アクセル君の言う事ももっともよ」
「何よ円。あんただってアクセル君のスーツ姿楽しみにしてたじゃない」
「そ、それはそうだけど……」
「うんうん。素直になるってのはいい事だね。ほら、アクセル君。ネギ君に小太郎君も。皆が3人のスーツ姿を見てみたいって待ってるわよ」
ぐいぐいと手を引き、部屋から連れ出される俺。
羽の根本がスーツに擦れてちょっと違和感があるんだが……
そんな事はお構いなしとばかりに、俺達3人は俺とネギの関係者一度の前へと引っ張り出された。
「あらあら、アクセル君似合ってるわよ」
「そうですわね、異形化の状態でもスーツが良くお似合いですわ」
千鶴とあやかからそう褒められる。
ネギの方も同様に、佐々木や和泉といった面々が褒めている。
……何故か古菲がネギを見ながら顔を赤くしていたが……
「へ、へぇ。小太郎君もなかなかじゃん」
「なんや? 夏美ねーちゃんちょっと棘ないか?」
小太郎と夏美のそんなやり取りに反応する者が1人。
「臭う、臭うわよ。この臭いは……ラヴ臭!?」
その特徴的
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ