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エリクサー
27部分:第二十七章
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といっても国家間にあるような感情ではない」
 それは否定する役だった。
「かつては分裂していたがそれでも同じドイツだったからな」
「同胞ですか」
「そう、同胞だ」
 こうした場合においては非常に強い意味を持つ言葉である。同胞同士のつながりというものはやはり非常に強いのである。血のつながりだ。
「同じドイツ人だ」
「けれど言い掛かりみたいなことはあるんですね」
「地域対立だ」
 こう表現するのだった。
「とどのつまりはな」
「地域対立ですか」
「君も東京は好きではないな」
「はい」
 二人は普段京都にいる。教徒の人間といえば東京を嫌う。関西人全体がそうであるがこれは京都においても同じなのである。

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