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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
リリの大冒険〜働かざる者食うべからずと偉い人は言いました〜 A
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なかったから、一切自信はなかった。」

一気に俺を見る目がジト目になった。
こうなるから話したくなかったんだ・・・

「・・・はぁ。まあ、あの状況じゃあ仕方ないか。」
「そうね。今回は大目に見ましょう。」
「ただし、前にも言ったけどお兄さんはあんまり危険な賭けに出ないでね?」
「過去に一度、それで死に掛けていることをお忘れなく。」

スレイブが言ってるのは無形物を統べるものを使えなくなったときのことだろう。
何で二人もそのことを話すかな・・・心配してくれるのは嬉しいけど。

「了解。一人の時には極力避けるよ。」
「いや、常に避けなさいよ。」
「俺はお前達を信じてる。何かあったら助けてくれるって。」
「助けますけど、そんな事態を作らないでください。」

さて、そんなことを話してる間にも全員にパンプキンキッシュが配られたみたいだし、俺も手を合わせるか。
さて、いただきま

「うわあああああああああああああ!!!暴れマッチョだああああああああああああ!!!」

まさか・・・またあいつらが・・・

「・・・おい。あの筋肉、ゲームの一部じゃなかったのか?」
「ご冗談を。あれは追憶に追いやられた何某かの具現です。」

・・・ってことは・・・せっかく、もう会うことはないって安心してたのに・・・

「マッチョって何・・・?」
「あの店の奥にいた人形だよ・・・窓から見れば、言ってる意味が分かるだろ。」

四人は窓から外を見て、顔を青くしたり、面白がったりした。

「何、あのキモイの!?」
「しかも大量に!」
「今すぐ退治しに行きましょう、マスター!!」
「あはははは!あれ面白い!」

いや、俺は気にしない。もうあれは見たくもないし、あんなのにスレイブを使いたくない。
とりあえず、キッシュを食べよう。

「おい一輝、何当たり前のように食ってやがる。マット狩りハードに行くぞ!」
「ふざけんな!一人で行ってこいよ!」
「メイドたちが怯えてるが、いいのか?」

確かに・・・三人は怯えてるな。
だが、わざわざ追い掛け回したくもないし・・・

「ああクソ!行くぞヤシロちゃん!」
「うん、了解お兄さん!」

俺は唯一楽しそうにしていたヤシロちゃんを連れて窓から飛び降り、

「さあ百鬼夜行の始まりだ!あのキモい人形どもをブッ潰せ!」
「ウオオオオオオオオオオオオオ!!」

百鬼夜行を召喚してあの人形どもを狩りまくった。
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