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リリの大冒険〜働かざる者食うべからずと偉い人は言いました〜 A
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書いてあるし。」
「まあ、普通に考えれば無理だな。でも、わたしは人に作られたものであり、とうさんはそれを作った人であると考えたら?」
「・・・その創造物を完成させる、ですか?」
「スレイブ、正解。で、この創造物については働き続けるを動き続けるとかで考えれば?」
「まさか・・・第三種永久機関?」
「そ、つまり、このゲームのクリア条件は」
「第三種永久機関を完成させること。でもそれは・・・」
「ああ。既に不可能だと斬り捨てられたな。だが、ぞれはあくまでも人の手では、だ。」
「そっか。この箱庭なら・・・」
「可能、ということですね。」
「そうだ。十六夜はもう作り方を思いついたみたいだし、俺達は完成するまで、退廃の風を抑えるぞ。」



           ==================



さて、俺達は退廃の風を足止めするために耀たちと一緒に行動している。
作戦としては、リリに白雪、音央、鳴央、スレイブは資材に火をつけて回り、ヤシロちゃんは百詩編で火を召喚、俺はその火を操り、耀は輝く風を使い様々な方向に被害を散らせることだ。

「・・・来る。皆準備して!」

耀の号令で五人は火をつけて回り、ヤシロは火を召喚した。
俺も火を大量に自分の近くに寄せ、耀も光翼馬の具足を装着する。
そして、地盤から姿を見せた退廃の風は――――他にはめもくれず、耀に狙いを定めた。

「くそ・・・!あいつ、実体を食おうとしてやがる!」

おそらく、もう輝く風などの前菜は必要とせずに、メインとなる獲物を欲しているんだ!
こうなったら、作戦は全部投げ出すしかない、か。この賭けには出たくなかったけど。

「全員、もう作戦はいいからこの場から離れろ!ちょっと危険なことをする!」

俺は全員が避難したことを確認し、水に乗って飛び、さらに手に大量のお札を握り、耀と退廃の風の間に入り込む。

「一輝!?ダメ、こいつに触れたら・・・」
「いいから、少し離れろ!」

耀を風で離れたところまで飛ばし、すぐそばにいる退廃のかぜに向くと、

「鬼道流体術、霞投げ!」

そのまま背負い投げの要領で地面に叩き落す。
よし、まだこの技使えた。それに、お札も頭に描いた通りに機能してくれた。

今の俺の手はお札に込められていた呪力のようなものを纒っている。
これは邪を弾き、邪を喰らうお札の呪力。
退廃の風のような物ならうまく機能する。

俺が安心していると、十六夜が声をかけてくる。

「まさか、一輝にはそんなことまで出来たのか。そのまま倒してくれねえか?」
「ふざけんな。この技使うの自体久しぶりなんだ、次も成功するとはかぎらねえだろ。」
「そっか。まあ、役者も揃ったことだしその必要もないか。」

十六夜が
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