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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
異邦人のお茶会
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は建築現場には付き合えないから、主な活動は巨人軍に対する警戒よ。」
「私は樹海の方の見回りと、木の実集めの手伝いかな。まだペリュドンや魔獣が残留してて危ないみたいだし。」

二人はしっかり働いてるんだな。
俺も少しは頑張らないと・・・かな。

サラも怪我してるのに休もうとしてないそうだ。
魔王の爪あとが残るのは分かるが、少しは休んだほうがいいと思う。

「そういえば、前に戦った移動式のサーカス、あれも魔王の残留品だったのか?」
「白夜叉に聞いてみたら、そうだって言ってた。」
「ハーメルンの魔書と同じように、魔王が倒されてもお構いなしに起動し続けるものだたらしいわ。」
「でも、あれはちょっと面白かったよね。」

確か・・・収穫祭の少し前だったか?
不謹慎な話だが、あんな遺留品ばっかりだったら面白いのに。

さて・・・そろそろ飛鳥が大きな欠伸をしてるし、限界かな。

「それじゃ今晩のしめに、春日部さん、一つ質問言いかしら?」
「うん。なに?」
「何か、春日部さんの時代の流行品を教えてちょうだい。」
「流行・・・服とか、アクセサリーとか?」
「まあ、なんでもいいんじゃないか?」
「強いて言うなら、春日部が未来人だって分かる物がいいな。」

耀は思案するように腕を組んでいる。
まあ、簡潔に、手短に、別の時代の流行だと分かるものなんてなかなかないからな。
だが、耀は意外にも早く、それを見つけたようだ。

「それじゃあ、私の時代の、流行のヘッドフォンを紹介します。」

ヘッドフォン?それに流行なんて・・・

「私の時代には――――ウサ耳ヘッドフォンが、世界的に流行ります。」

耀が両手でウサ耳のモノマネをするが・・・俺たち三人は瞳を丸くした後、大声で笑い、その場で笑い転げた。
あの黒ウサギのシルエットが世界中にあって、そんなヘッドフォンが世界的に流行るような世界、もうこの上なく平和なのは確実なのだから。

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