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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
異邦人のお茶会
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れないのに。」

飛鳥が少し拗ねる様に唇を尖らせているが・・・まあ、それには賛成だな。
それにしても暇死って・・・十六夜らしい死に方だな。

「じゃあ、年代的に、次は一輝の話か。」
「一番面白い話が聞けそうね。」
「期待してる。」

おい、ハードルを上げるな。話すのが難しくなるだろ・・・
まあ、この話題ならいけるかな?

「じゃあ、俺のいた世界で最近増えてきたことでいいか?」
「まあ、内容によるな。」
「じゃあ試しに・・・俺のいた世界では、妖怪との結婚が増え、妖怪と人間のハーフが普通にいた。」
「「「うわお。」」」

三人ともこの反応なら、この話題で大丈夫そうだな。

「それが成り立ってるって事は、普通に人間社会に妖怪が混ざってるってことになるが。」
「それであってるよ。本当に一部の妖怪だけど、人間の中で、人間のように暮らしてるのはいた。」
「悪事とかを働くことはないの?」
「まあ、それがないように、妖怪には一人陰陽師が担当で付くことになってる。」
「その担当はどうやって決めるの?」
「そいつを連れてきたやつが担当になるな。求道丸もその一人だ。俺が担当してる。」
「なるほどな・・・なら、妖怪にも働き口があるってことか?」
「あるぞ。お化け屋敷とか、物の配達とか、あと、発電所でも雇ってたな。」

俺は、十六夜の話から繋げてみる。

「発電所に妖怪って・・・まさか、その妖怪が発生させた電力を使うわけではないわよね?」
「いや、飛鳥大正解。その妖怪に電気を発生させて、それを変換してるだけだったな。
 給料は、かなりよかったはず。」
「いや・・・驚いたぜ。まさか異なる種が、それも普通の世界で共栄してるとは・・・」

お、十六夜が驚いてる。
他の二人も驚いてるが・・・まあ、陰陽師と妖怪の戦いを聞いていれば仕方ないか。

「さて、皆驚いてくれたみたいだし、俺の番はこれで終わりでいいか?」
「ああ、十分だ。二人はどうだ?」
「私もこれでいいわ。十六夜君のとはまた別の驚きがあったし。春日部さんは?」
「私も満足。一度いってみたいな。」

よし、好評をいただけたな。
さて・・・次のときは何を話すか・・・なんか探しとかないとな。

「最後はとうとう、自称未来人・春日部の番だが、」
「もうずいぶんと時間が遅くなってしまったわね。」
「まあ、楽しい時間は早く過ぎるものだからな。」
「そうだね。明日も早いし、今日は切り上げようか。」

俺はいいかもしれないが、飛鳥と耀は淑女だからな。
男の部屋にいつまでもいるのは常識的によくないだろう。
たまにヤシロが俺の部屋で寝てたりするが・・・

「そういえば、三人は何を手伝ってるんだ?」
「俺はまだ来たばっかりだからなにも。」
「私
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