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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
異邦人のお茶会
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うむ、それもそうか。
妖怪の類がいるかいないか、から分かれてるからな。

「・・・お嬢様。さっきの発言は一輝の世界を除いた、俺達の世界を総じてってことか?」
「ええ、そのつもりで言ったわ。十六夜君の話だと、貴方の世界にも妖怪の類はいなかったのでしょう?」
「ああ、確かにいなかったが、それは訂正を求めるぜ。お嬢様が言ったものこそなかったが、それに匹敵するものなら俺達の世界にもあったからな。」

へえ・・・俺の世界とは別であれに匹敵するものか・・・一体なんだろう?結構興味がある。
まあ、飛鳥には及ばないが。外の世界を知らなかったのだから、当然の反応か。
目が輝いてるよ。

「私たちの世界にも、“アンダーウッド”と同じくらい凄いものが?」
「お嬢様の時代には存在しなかったが、あったぜ。」

あ、飛鳥が眉を顰めてる。それじゃあ、知りようがないからな。

十六夜は、まずイグアスの滝について話した。
なんでも、イグアスの悪魔を探すために飛び込んだそうだが・・・ホント、規格外だな。
生物がいれるような場所じゃないだろ・・・

そんなことを考えていると、十六夜が質問をしてきた。

「そういや、一輝のいた世界なら、イグアスの悪魔もいるのか?」
「ん?ええっと・・・」

まあ、十六夜が抱く当然の疑問だよな。
確かイグアスの悪魔は・・・

「いたぞ。まあ、俺が生まれた時点で既に、殺されて封印されてたみたいだが。」
「へえ、そいつはどれくらいの強さだったんだ?」
「ただの下級悪魔。討伐に行ったエクソシストが五分で殺したらしい。」
「なら、会えても大したことはなかったのか・・・くそ。」

十六夜ががっかりしているが・・・事実なんだから仕方ない。

そして、その次に話したのはイタイプ発電所という水力発電所のことだった。
人の力でここまで作れるのかという話だったんだが・・・絶対にこれで終わりじゃないな。
十六夜のことだから、何かオチがあるはずだ。ぶっ壊したとか、そういう類の。

「以上、“アンダーウッド”にも負けない人類繁栄の軌跡でした。どうだ?この話だけでも大樹の水舞台に負けてないだろ?」
「・・・え、ええ。」

胸を張って言う十六夜と、歯切れ悪く応答する飛鳥。
十六夜は自信満々で、飛鳥は信じられないってところかな?
それと、耀はイタイプ遺跡とか言ってるが・・・そこまで未来から来たのか。

「それにしても、十六夜のお義母さんって、凄いパワフルな人だね。」
「いや、パワフルとか言うレベルじゃないだろ。」
「まあな。アイツが居なかったら、俺はとうの昔に暇死してただろうさ。」
「羨ましいわ。私もその人に拾ってもらっていたら、いろんなことを教えてもらって、いろんなところに連れて行ってもらえたかもし
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