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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
異邦人のお茶会
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問題ねえな。それじゃ、年代順に話すとして、まずはお嬢様からどうぞ。」

十六夜が飛鳥にふるが・・・目を逸らしてしまったぞ?

「そうなるのだけど・・・ごめんなさい。私、ずっと実家の屋敷か女子寮にいたから三人が楽しめるような話題は提供できそうにないわ。久遠家が五指に入る財閥だとか、財閥解体政策の裏側の珍話ぐらいなら提供できるのだけど。」
「それはそれで楽しそうだが、一輝は耐えられそうにねえな。」
「スイマセン・・・どうにも社会系は苦手で・・・」

社会の授業とか、基本寝てたからな・・・いや、どの授業もか。

「大丈夫よ。一輝君でも楽しめるような話もあるし。」
「まあ、その話はまたの機会にしよう。今回の話題から少しずれるしな。それより、久遠財閥って日本を代表するような、規模のでかい財閥だったのか?」
「ええ、間違いないはずよ。身内を憎く思っている私でさえそう思ったのだから、外部の人間にはなおさらでしょうし。」
「・・・ふぅん?」

十六夜が何か考えているが・・・頭を使う仕事は全部あいつに任せよう。
あんまり得意じゃないしな。

さて、飛鳥の話はどうするんだろうか・・・とか思っていたら、耀が挙手して飛鳥に質問をした。
なるほど、こういった形もありか。

「次は私からの質問だけど、昭和の女性って、膝から上が露出している衣服は着ないって本当?ミニスカートやショートパンツもなし?」

確かに、よく聞くな。
そのたびに今とは大違いだな、と思ったものだ。

「当然よ。春日部さんや黒ウサギは、もっと淑女として恥じらいを持ちなさい。」

まあ、こればっかりは時代によるな。
耀が服装を変えるとは思えないし。

にしても・・・この二人でこれなら、サンドラやサラはどうなるんだ?
音央の妖精の衣装も結構なものだし・・・
今度聞いてみよう。

「次は俺からいいか?」
「ええ、どうぞ。」
「では、飛鳥のいた時代で、神様とかの扱いはどうなってたか、分かるか?」
「陰陽師らしい意見ね。でも、中途半端だったわ。私の家でも何か大きなことをするときは神社とかに行ったけど・・・・形だけみたいだったし。」
「そうか。神社の生まれとしては、そうであって欲しくなかったんだけど。」
「仕方ないよ。一輝のいた世界と違って、妖怪なんて出ないんだから。」

はあ・・・やっぱりそれは大きいか。

「じゃあ、もう一度私から。昭和人から見て、箱庭はどう見える?」
「とても素敵なところだと思うわ。大河をまたぐ水樹も、そこに住む人たちも。こんな神秘的なこと、私たちの世界じゃ考えられないことばかりだもの。」
「いや・・・俺のいた世界じゃ結構神秘的なことはあったぞ。」
「一輝君のところは例外よ。もっと根本的なところが違うもの。」


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