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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 D
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よう。」
マヤは現状から一輝に絶叫を上げさせたりするのは無理だと判断し、普通に楽しむことにした。
「ねえそこの娘?一人?」
「俺達と一緒に遊ばない?」
そのままマヤが一輝を待っていると、数人の男がマヤに声をかけてくる。
いわゆるナンパである。
「いえ、一緒に来ている人がいるので結構です。」
「そんなこと言わずにさ。何なら、その娘も一緒に。」
マヤは無感情無表情で対処するが、ナンパどもは気にせず、さらに誘ってくる。
「ねえ、一緒にお茶するだけでもいいからさ。」
「どう?一緒に」
「おーい、マヤ〜。ソフトクリーム買ってきたけどチョコとバニラどっち食べる?」
そして、そんな状況を無視して一輝はマヤの前まで行き、ソフトクリームを選ばせる。
「じゃあ、バニラで。」
「はい、どうぞ。」
「おい、邪魔するんじゃねえよ。」
が、ナンパ野郎どもがそれをよしとするわけがなかった。
「ん?何か用?」
「こっちが話してるところに割り込んできといて何言ってやがんだ。」
「あんたらがはけるのを待ってたらソフトクリームが溶けるだろ。そんなことも分からないのか?」
「ちょっと面かせやこら。」
一輝が挑発を繰り返すと、ついにナンパ野郎どもがキレた。
「はいはい。マヤ、一分以内には戻ってくるから、ちょっと持っててもらってもいい?」
「うん、行ってらっしゃい。」
一輝はマヤに自分のソフトクリームを渡し、ナンパ野郎どもについていき、
ズドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!
落雷を落として帰ってきた。
「ただいま。」
「お帰りなさい。はい、ソフトクリーム。」
「ありがとう。いや〜一仕事した後のアイスは美味しい!」
「ところで、あいつらはどうなったの?」
「まあ、命は大丈夫じゃないか?式神たちに病院まで運ばせたし。」
「一輝は大丈夫なの?」
「事実を隠蔽したから大丈夫。」
さらりととんでもないことを言ってのける一輝である。
「さて、そろそろ時間だし、最後にあれに乗らない?」
マヤはソフトクリームを食べきると、観覧車を指差す。
「まあ、最後に乗るのとしては定番だな。」
「でしょ?さ、行こ!」
――――観覧車の中――――
「いい眺め〜。」
「結構高くまで上るからな。」
二人は景色を眺めながら、そんなふうに話をしていた。
そして、一輝はどうかと思いつつも、別の話を切り出す。
「ねえ一輝、例の話なんだけど、」
「その前に、マヤ。これを視てくれ。」
「ん?なにこれ。」
一輝が渡した携帯をマヤが受け取り、画面を見る。
それは、マヤと入れ替わった妖怪が、インタビューに答えている姿だ
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