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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 D
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のまま横になるように言う。

「あんなに怖いなんて・・・」
「まあ、普通は空中浮遊とかしないからな。目の前に道が出来たり、後ろの道が消えたりも。」
「うん・・・ていうか、何で一輝は、なんともないの?」
「まあ・・・陰陽師関係の仕事で・・・何にもなしでスカイダイビングも、やったことがあるからな・・・」
「・・・大変な仕事なんだね。」

マヤはそのまま休み、数分後に復活した。

「よし、復活!次はどこに行く?」
「念のため、絶叫系は禁止な。まだ万全じゃないかもしれないし。」
「うん。でも・・・それだと行ける所って限られてくるよね?」
「ま、パンフレットでも見て考えろ。」

一輝がパンフレットを渡すと、マヤはすぐに行きたいところを見つけたようだ。

「これなんてどう?お化け屋敷!」
「・・・いいんじゃないか?」
「ふっふっふ。一輝に対して絶叫系が意味ないなら、こっちはどうなのかな?今度は一輝が悲鳴を上げる番だよ?」
「あ、いや、マヤ重要なことを」
「さ、レッツゴー!」

一輝が何か言おうとするも、マヤは進んでいってしまう。

「・・・俺、陰陽師の卵なんだけどな。」

一輝はそうつぶやき、マヤのあとを追った。

まあ、結果は予想が付くだろう。
ジェットコースターに本物の妖怪がいるのだから、もちろんお化け屋敷にもいて、マヤは盛大に怖がり、一輝はノーリアクション。
マヤは途中から歩くことも出来なくなり、一輝の腕に抱きついて目を瞑り、出口まで誘導されることになった。

「もう出口に着いたぞ〜。目を開けろー。」
「・・・怖かった。」

マヤはそう言いながら、その場に崩れ落ちる。

「いや、立てって。すぐそこにベンチあるから、座るならそこにしなさい。」
「無理。腰がぬけた・・・」
「・・・文句は一切受け付けません。」

一輝はそういってからマヤをお姫様抱っこの要領で持ち上げ、ベンチまで運ぶ。

「・・・・・・ありがとう。」
「どういたしまして。何か欲しいものある?」

マヤは何か仕返しを思いついたような表情になると、一輝に提案する。

「じゃあ、膝枕してくれるかな?枕が欲しいんだけど・・・」
「了解。少し頭上げるぞ。」
「え?」

一輝が何の反応もなくさらっとやったので、マヤは自損技に失敗し、余計なダメージを受けた。

「・・・なんで当たり前のようにやっちゃうかな・・・」
「なんか言ったか?」
「なんでもない。それと、何か冷たいものが欲しいな。」
「膝枕はもういいのか?」
「予想以上に恥ずかしかったからね。」
「じゃあ、普通に座ってて。そこで買ってくるから。」

一輝はマヤの体を起こすと、すぐそこにある売店に行く。

「ふう・・・一輝を負かすのは諦め
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