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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 D
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マヤが首を傾げるが、一輝は気にせず歩いていく。
そして、店に入ると、そこには一輝と瓜二つの人が立っていた。
「え、え!?一輝が二人!!?」
「落ち着け、マヤ。お疲れ様、解。」
一輝がマヤを落ち着かせながら目の前にいる自分にそっくりな人に手を向けそう言うと、それは一枚の紙になる。
「あれ・・・?紙になった?」
「ああ。こんなときにも便利な式神だよ。席はどこ?」
一輝は驚いているマヤにそう説明し、店員に尋ねる。
「・・・あ、すいません。こちらです。」
店員も固まっていたが、すぐに一輝たちの案内を始める。
そして、席に着くと店員はどうしたらいいのか悩んでいたが、
「すいませんが・・・ライセンスを見せてもらってもいいですか?」
そうたずねてきた。
基本的に、私生活での式神の使用は、一部の陰陽師やその卵を除いて禁止されている。
それゆえに、高校生の一輝が使ったことに疑問を抱き、店員は確認しようとしているのだ。
「ああ、そうか。はい、ライセンス。」
一輝はそのことに気づき、ポケットから取り出したライセンスを店員に渡す。
店員はそのライセンスを見ると、表情に驚愕を表し、一輝にライセンスを返すとそのまま去っていった。
「何だったの、今の?」
「一部の人を除いて、なんでもないときに式神を使うのは禁止されてるからな。そのための確認だろ。ライセンスを見ればそれくらいは分かるし。」
私生活での式神の使用を許可されている陰陽師のライセンスには、式神使用許可と書かれているか、もっと分かりやすい特徴がある。
「さ、そんなことは置いといて、食べたいものをレーンから取って、それを食べる。今はそうしよう。」
「う〜ん・・・うん、そうだね。美味しそうな物が多いし、早く食べよう!」
二人はそのまま食べ始めた。
マヤが普通に食べているところを見て、一輝は疑問に思い聞いたが、アニメでこういったシーンはあったんだとか。
「ところで・・・気のせいだったらいいんだけど、」
「どうした?」
「なんだか・・・視線が集まってるような・・・」
「今更かよ。本屋とか回ってるときからずっとだぞ。」
「うそ!?」
「ほんと。ま、仕方ないだろ。マヤみたいに染めたわけじゃない金髪で、可愛い子がいれば、自然と視線は集まる。」
「か、可愛い!?」
マヤがそのワードに反応するが、一輝は気にした様子ではない。
「ちょ、一輝!?今、かわ、かわ、可愛いって・・・」
「最後のほう、声が小さくて聞き取れなかったんだけど?」
「えと、その、あう・・・」
マヤが俯いて黙ってしまったので、一輝は気にせず食事を再開することにした。
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