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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 C
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「マヤ〜。メシ出来たけど。」
「あ、今行くから、ちょっと待って。」
マヤは悶絶状態から立ち直り、寝巻きを着なおすと、部屋を出る。
「サイズはどうだった?」
「怖いくらいにピッタリだったんだけど。」
「・・・お互いのためにノーコメントで。」
「うん・・・そうだね。」
二人は顔を赤くしながら食卓に着く。
「まあ、お姫様の口には合わないかもだけど。」
「さすがに、この状況で文句を言うつもりはないけど。」
二人はいただきますと言い、食事を始める。
「・・・普通に美味しいんだけど?」
「それはよかった。まあ、今回は時間をかけれたからこんな感じになった。」
「今回、は?」
「俺は、手を抜けるところは抜くことにしてるからな。さすがに仕事では抜かないけど、普段の生活は別。料理も、一分クッキングだし。」
「どうやって作るの!?」
マヤが驚くので、一輝は水や火、空気を操ってざっと一品仕上げる。
「こんな感じに作る。まあ、味はここに並んでるのとは比べ物にならないけど。」
「・・・・・・」
「マヤ?」
マヤが固まっているので一輝は心配になって声をかける。
「あ、ごめん。何か、現実離れしたものを見た気がして・・・」
「ここに来るのにも水に乗るというファンタジーがあったと思うけど?」
「・・・やっぱり、あれも現実だったんだ・・・」
「まあ、妖怪や魔物がいるんだからって受け入れた方が楽だよ。変に考えても答えは出ないし。」
「うん、そうする。」
実際、考えても答えが出なかったのだろう。
マヤは考えることを止め、食事を再開する。
「にしても・・・マヤは日本語うまいよな?何でしゃべれるの?どう見ても日本人のハーフとかじゃないだろうし。」
「それは、日本には元々興味があって、日本語を習っていたから。読み書き聞き取りが出来ないと困ることもあったし。」
「困ること?」
「うん。私が日本に興味を持ったのは、日本のサブカルチャーが理由なんだ。」
一輝は日本のサブカルチャーと聞き、思い当たるものが一つしかなかった。
「アニメ?」
「うん!でも、住んでた所で見てるとちょっと・・・ね?」
「そりゃそうだろうな。」
一国のお姫様が部屋でアニメを見ている。
黒服がそんなことを知れば、間違いなく止めさせるだろう。
「で、そういったものを見るのも今回の目的の一つだったんだ。」
「あの黒服たちと一緒に?」
「そんなわけないでしょ?周りに迷惑過ぎるし、一切楽しませてもらえない。」
「だよな。でも、ならどうやって?」
一輝の疑問はもっともだが、マヤはそれに対して対策をとっている。
「どうにか説得して、陰陽師の人と一緒なら、と許可を得ました。」
「それで同年代の人に限
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