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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 C
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定したのか。」
「はい。気兼ねなく話せる人がいいな、と。でも、あの様子だと・・・」
「間違いなく、そんな人は来なかっただろうな。」
黒服が連れてくる人は頭が固い人になる。
マヤは再び、一輝は始めてそう結論付けた。
「だから、そういったものを見て回るのは諦めてたんだけど・・・」
「まあ、明日一緒に見て回ればいいな。ついでに、この辺も見るか?」
一輝はご馳走さまと言い、食器を食洗機に入れるとある部屋の入り口を開く。
そこには、一輝が集めたアニメのDVD、Blu-ray(の一部)が部屋を占領していた。
「・・・これ、全部・・・?」
「アニメのだな。陰陽師関連でたまった金で買ってみた。」
マヤは目を輝かせると、物色を始めた。
そして、数分後、一輝が風呂から上がるとテレビでアニメを見て、机の上には山のようにケースが積み重なっている図が完成していた。
きっちりと並べてあるあたり、本人の性格が出ている。
「視るのはいいけど、夜更かしに慣れてなかったりしたら早めに寝とけよ。明日は行きたいところを回るんだから。」
「うん。でも、たまに国でも隠れて視てた関係で慣れてるから、もう少し位なら大丈夫。」
「そ、ならいいけど。」
一輝はそう言いながら、自分も椅子に座り、一緒になってアニメを視る。
――――二時間後――――
「ふう・・・もうこれくらいにしますか。」
「だな。そろそろ寝ないと明日起きれないだろうし。」
二人はケースを片付け、寝る準備をする。
「じゃあ、その部屋に布団があるから、そこで寝て。」
「うん、了解。ところで・・・えっと・・・」
「どうした?」
一輝は何かに困った様子になったマヤにそう尋ねる。
「ええっと・・・私は君の事をなんて呼べば?」
「そういや・・・まだ決めてなかったな。それどころか、しっかりと名乗った記憶すらない。」
一輝はそう言うと、改めて自分の名前を名乗る。
「では遅くなったけど、俺は寺西一輝。個人的な事情で苗字で呼ばれても反応できないことがあるから、一輝でよろしく。」
この事情とは、苗字が変わったことで慣れていない、ということである。
「ん、わかった。じゃあ、一輝はどこで寝るの?何かあったときのために知っておきたいんだけど。」
「ここで寝るけど?」
一輝は今立っている床を指す。
「え・・・一輝の部屋は?」
「そこだよ?」
一輝は先ほど指した部屋を指差す。
「そ、そんな!お世話になってるのに、その人の布団で寝るのは・・・!」
「他に布団がないから仕方ない。それに、マヤより俺のほうが体が強いのは間違いないし。」
「だとしても!ここは私がこちらで寝るのが道理で、」
「あったとしても、女子をこんなとこ
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