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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 B
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ら、ほんとに何も気にしないで。しゃべり方も畏まらなくていいから。」
「でも、こちらが一方的にお世話になるのに・・・」
「申し訳ないって思うんなら、なおさらやめて。畏まられるの嫌いなんだ。」
「・・・分かった。これでいい?」
マヤのしゃべり方が屋上で驚いていた時のように素になると、、一輝は満足そうに頷く。
「それでよろしく。じゃあ俺は行くけど、誰が来てもドア、開けないでね、マヤがいるって知られると・・・」
「分かってるよ。このあたりがパニックになるもんね。」
一輝はマヤがそう言うと、行って来ます、と言って部屋を出て、ドアに鍵をかけていった。
「行ってらっしゃいませ。・・・さて、まずは着るものを・・・」
マヤは一輝が行っていた部屋に入り、電気をつける。
「色々あるなぁ・・・物を捨てられない人、なのかな?」
マヤはそこにある服を物色し、一輝が少し前まで着ていた寝巻きを選ぶ。
サイズが合う、寝られそうなものがそれしかなかったのだ。
ちなみに、そこにつまれている服は全て一輝が倉庫から出したもので、洗濯はしっかりとしてあり、着ても問題はない。
「さて・・・早くシャワーを浴びないと。体も冷えてるだろうし。」
マヤは脱衣所に行き、一輝から借りた服と下着を脱ぎ、風呂場に入ってシャワーを浴び始める。
「にしても・・・あの人は何でここまでしてくれるんだろう?」
体を洗いながら、マヤはそんなことを考え始める。
「全然悪い人には見えなかったから付いてきちゃったけど・・・そう思った根拠もないし。」
マヤは一度シャワーを浴びて泡を流し、そのまま考える。
「う〜ん・・・でも、あの人が悪い人ってことはまずないだろうし、今回のことも間違いなく親切から来てる。それは間違いない・・・はず。」
自分でははっきりとそう思っているが、根拠がないからか最後は自信がなさそうにしめる。
「・・・まあ、どうせ今は信じるしかないんだよね。」
マヤはそう結論付けると、髪を洗い始めた。
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「ただいまー。」
「あ、お帰りなさい。」
一輝が帰ると、マヤは寝巻き姿でソファに座っていた。
「とりあえず、今からメシ作るけど、食べれないものとかある?」
「ううん、ないよ。私に出来ることってある?」
「そうだな・・・とりあえず、服と・・・かの類を買ってきたから、着れるかどうか試しといて。」
一輝はマヤに紙袋を渡す。
「あー、そっか。遊びに行くには必要だもんね。でも・・・買ってもらうことになっちゃったのは・・・」
「気にすんな。妖怪退治で金は使い切れないほどたまってるから。強いて言うなら、それを買ってきた俺
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