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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 B
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・」
「了解。」
一輝は後ろを振り向き、マヤを見る。
「・・・まあ、そんなのしかないから、我慢してください。」
「あ、いえ。それは構わないのですが・・・なぜこのような状況に?」
こんな状況で自分でも整理が付いていないからか、事務所のときとは違い、マヤのしゃべり方には感情がこもっている。
「それについては、マヤのほうに記憶がないか?気絶する直前とか。」
「そうですね・・・『ここを開けてください。』と言われて、ロッカーを開けたところまでは覚えているのですが・・・」
「なるほどね。なら、当分は大丈夫か。」
一輝が勝手に納得すると、マヤは首を傾げるが、
「で、こっからどうする?たぶん、部屋に戻ったりするとパニックになった後、マヤが殺されることになるかもだけど。」
「さらりと嫌な事を言わないでください・・・なら、ここに残れと?」
「いや、そうしたら料理されて食べられることになるぞ。」
「死しかないじゃないですか。なら、どうしろと?私がいなくなったら、皆が探し回っているのでは・・・?」
「いや、これは入れ替わり系の妖怪の仕業だろうし、そいつはあの黒服とかには手を出せないから。」
マヤは再び首を傾げるが、気にしないことにしたようだ。
「では、私にはどんな選択肢があるのですか?」
「そうだな・・・死ぬか生きるかと、後はやりたいことをする?」
一瞬マヤの目が光ったのを、一輝は見逃さなかった。
「何かしたいこと、あるの?」
「あ・・・はい。どうせなら、日本で遊びたかったんです。」
マヤは少し恥ずかしそうに言う。
「なら、そうするか?今日はもう無理だとしても、明日なら時間もあるだろうし、代わりにマヤの仕事をしてくれるやつもいるしな。」
「・・・はい?」
マヤは理解できていないのか、一輝に聞き返す。
「いやだから、明日一日、日本で遊ぶか?道案内に荷物持ち、護衛くらいなら俺でも出来るし。」
「・・・それはとってもありがたいのですが・・・いいのですか?」
「いいよ。暇だし、暇だし。まあ、寝泊りする場所は俺の家になっちゃうけど。」
「・・・では、お願いしてもいいですか?」
「OK。まずは家に向かうか。シャワー、浴びたいでしょ?」
一輝は水を出し、乗って大丈夫なのかと躊躇っているマヤの手を取り、引っ張り上げて飛んでいった。
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「じゃあ、俺は晩飯の材料買ったりしてくるから、その間にシャワーどうぞ。出てから着るものは、この部屋にあるのをどうぞご自由に。」
一輝はある一室から出てくるなり、マヤにそう言った。
「すいません。なにからなにまで・・・」
「いいよ、気にしなくて。強いて言うな
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