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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 A
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「私としては、あのお方に依頼したいのですが。」
一輝の事務所を出てから、マヤは車の中で黒服のリーダーにそう言った。
「駄目です。あのような無礼者。マヤ様の護衛など、任せるわけには行きませんから。」
「ですが、彼並の実力者はそういません。それに、私は歳の離れた人に頼むのは反対です。」
「分かっております。ですが、あの無礼者の実力が桁違いなだけで護衛を任せられるだけの実力者がいないわけではありませんから。」
「・・・分かりました。では、そちらには貴方達だけで行って下さい。私はホテルに戻り、休ませてもらいます。」
「会わなくてもよろしいのですか?」
「はい。貴方がその基準で判断するのなら、どのような方が来るのかは予想が付きますし、パーティーで話すことも決めなければなりませんから。」
「明後日ですから、それは考えなければなりませんね。」
黒服は滞在予定のホテルへと向かうよう、部下に命令した。
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「ふう、依頼はなしか。なら、別口で一件仕事とするか。」
一輝はマヤたちが出て行ってから、パソコンを使って何か討伐依頼が出ていないかの確認をする。
結果、特に面白いものはない。
「ここまでないか・・・雑魚は新人の訓練用だろうから俺がやってもだし・・・」
一輝がどうしようか悩んでいると、電話が入る。
「はいもしもし。寺西一輝です。」
『すいません。川に河童の群れが出て、子供が遊べず、釣りも出来ずで困っているのですが・・・』
「分かりました。川の場所と、貴方の名前を教えてください。」
『寺林茂男、といいます。川の場所は――――』
「はい、では、今すぐ向かわせてもらいます。」
一輝は電話を切り、すぐに準備をして家を出た。
一輝はそのまま、河童と、大量発生の原因を退治しに向かった。
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「マヤ様、到着しました。」
「ありがとうございます。」
マヤが車から降りると、リーダー以外の黒服が全員降りる。
「・・・では、私は部屋にいますので。」
「はい。私も護衛を任せられる人を連れて戻ります。」
黒服のリーダーを乗せた車はその場を去っていく。
そして、マヤも部屋に戻り、黒服たちはそれぞれ、ホテル内の所定の位置に付く。
「はあ・・・あぜこんなことになったのでしょう。」
マヤは部屋で一人になると、本音を言い出す。
「それに、私は気を使いたくないから同年代がいいといったのに・・・これでは気を使うことになりそうです。」
マヤはそう言いながら、スピーチなどの内容を考える。
真面目な子なので任せられたことを投げ出すことは
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