暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
覚悟
[2/2]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
、邪魔になるのは間違いないわ。」
「ですから、必ず黒ウサギさんを連れて合流するのなら、構いません。」
「OK。約束するよ。」
一輝はそう言いうと水に乗り、
「じゃあ、行ってきます。」
そう言ってサラマンドラの宮殿に飛んでいった。
「じゃあ、私たちも行くよ。念のため、あんまり離れないでね。」
「「「了解。」」」
スレイブはまだ付いて行きたそうにしていたが、ヤシロの言うことに従い、走っていった。
======================
一輝は全速力で、今までに出したスピードのさらに上を行くスピードで宮殿に向かったが、それでも遅かった。
一輝が付いた時点で既に、黒ウサギをかばい、十六夜は貫かれていた。
「うそ・・・だろ・・・」
一輝は目の前の光景を受け入れられずにいたが、
「十六夜!まさか、死んじゃいねえよな!?」
「一輝か・・・本音は一緒に戦って欲しいんだが・・・」
十六夜はそう言いながら、脇腹で自分を貫いている爪を抱きとめ、
「黒、ウサギを・・・・連れて逃げろ!!!」
「く・・・了解。」
「ああ、皆を頼んだ。この龍は・・・俺が足止めする・・・!!!」
十六夜に加勢しようとする意思を抑え、一輝は陰陽師モードになり、是害坊を憑依させると、黒ウサギを抱き上げ、上空に逃げる。
一輝は涙を流しながら、伝説級を除いた空を飛べる妖怪、魔物を顕現させ、この場では無力な人たちを逃がすよう命令する。
「だ………駄、ぁ、………駄目………!!!」
黒ウサギは一輝の腕の中から落ちそうなほど身を乗り出し、十六夜の背に手を伸ばす。
十六夜は、それに気づいたが、
「――――ごめん。旗を取り戻す約束は・・・果たせそうにない。」
無理矢理に笑みを作り、まっすぐな言葉で謝罪をした。
黒ウサギは言葉にならない叫びを上げ、身を乗り出そうとするが、一輝が腕に力をこめ、制する。
十六夜の言葉を聞いた時点で、覚悟を受け取った時点で、一輝は黒ウサギを逃がすと決めたのだ。
一輝は十六夜に背を向け、その場から一目散にさった。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ