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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
Tain Bo Cuailnge F & 大祓 E
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一輝と湖札は、一撃をぶつけてからぶつかり合いを始めていた。

「何で兄さんが!私と同じ威力を打ててるのかな!」
「相手の変化には!しっかりと気づきましょう!命取りになるぞ!!」

一輝はそういいながら、足払いをかける。
湖札はそれを跳んでかわすが、その際に上から見てからくりに気づいたようだ。

「背中の剣?」
「正解。霊格吸収ってね。便利なもんだよ。」

一輝は、背中の剣、ダイダラボッチを吸収することで湖札と互角に打ち合っていたのだ。
憑依を強力にしたような感じだ。

「それが可能なら、かなり怖い奥義だね。」
「そこまででもないよ。少なくとも、神成りよりはましだ。」
「これは比べる対象じゃないよ。まったく別の次元にある。」

そう言いながら、一輝は背中に剣を戻し、新しく剣を抜く。
姿が曖昧な剣と、青い炎をまとった剣だ。

「次はこいつらでいくか。なんだか、分かりやすそうだし。」
「片方はそうだけど、もう片方はまったく分からないよ。」
「そうか?そうでもないと思うけど!」

一輝は青い炎を振るう。
すると、それは狐の姿をとり、湖札に襲い掛かる。

「予想してたのと違った!?」
「俺もだ。まさかこうなるとは。」

一輝はそういいながらも剣を振り続ける。
狐を量産し、全て湖札に向かわせるが・・・

「邪魔!」

の一言で霧散された。
湖札の被害状況は手に軽いやけどを負っただけである。

「よえー、青狐。」
「呑気にしてる場合!!」

一輝が狐の弱さに驚いていると、湖札が一気に距離をつめ、攻撃を仕掛けてくる。
一輝はそれに反応しきれず、ダイダラボッチも剣に戻しているので、ただ殴られ続ける。

「このまま押し切るよ!兄さんさえ倒せば、残りはどうにかなりそうだし!」
「ちょ、少しは加減しろよ!」

一輝は一発もよけきれず、どんどん殴られ、蹴られていく。

「兄さんは、体中の骨が折れても安心できないんだよ!」
「俺はどこの化物だ!」

そして、一輝が自分の体重を支えきれないかのように、地に膝を着いたところで、

「チャージ完了!狐火、九尾将来!」

湖札の後ろから、一輝が青狐を放つ。
そのサイズは先ほどとは比べ物にならないくらい大きくなり、尻尾の数も一本から九本に増えている。

「え、ちょ、きゃああああああああ!」
「はっはっは!不意打ち大成功!」

湖札がそれをもろに喰らうと、一輝が急に姿を現す。

「やっぱり、コイツはチャージ型だったんだな。今くらいで九尾になるなら、戦闘でも十分に役立つな。」
「あっつい!この・・・えい!」

一輝が武器の性能を検証していると、湖札が風を起こして、炎を吹き飛ばす。

「お、もう脱出したか。ダメージ
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