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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
Tain Bo Cuailnge F & 大祓 E
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を与えれてもこんなペースで無効化されるなら、やっぱり使い方を考えないと、かな?」
「そんなことより・・・どうやって後ろを取ったの?確かに私の前で倒れてたと思うんだけど。」
「ああ、それは」

一輝はいまだに倒れている、一輝に手を向け、「解。」と唱える。
すると、倒れている一輝は一枚の紙になり、一輝のギフトカードに入っていく。

「式神でごまかした。」
「なるほどね。でも、背後を取った方法は?気配はなかったんだけど。」
「それは、こいつの力だよ。」

一輝は姿が曖昧な刀を取り出し、湖札に見せる。

「コイツは見た目どおり、俺を曖昧にしてくれる。」
「それで急に私の後ろに出てきたんだ。ぬらりひょん?」
「正解。かなり便利な武器だな。」

そういうと、一輝は青い炎を納刀し、代わりにまだ使っていない一振りを抜く。

「では、また消えま〜す。」
「ちょっと待ちなさい!」

待てといわれて待つ人などいるわけもなく、一輝は再び消える。

「次はどこから来るんだろう・・・」

湖札が警戒して周りの気配を探っていると、

「・・・そこ!」

背後に気配が現れ、そこに風をぶつける。
確かに、そこに一輝はいたし、もろにその風を喰らって吹っ飛んだ。
ただし、白黒の。

「・・・え?」

湖札がその一輝に疑問を抱いていると、湖札の周りに大量の気配が現れる。
それは、全て白黒の一輝であった。

「うそ!?なにこれ!?」

湖札は驚いている。
湖札が知る、鬼道に封印された妖怪や魔物、霊獣などの中にはこんなことが出来そうなものはいないのだ。

「どうやってこんなことをしたのかは分からないけど・・・とりあえず!」

湖札は自分の周りに風を撃ちまくり、白黒一輝を消していく。
湖札はその様子を観察して正体を探っていくが・・・

「・・・墨?」

そう、白黒一輝は消える際に墨になって消えている。
湖札はそれと、一輝が全て白黒というところで正体に気づいたようだ。

「そっか。白澤、だね?」
「正解。バレちゃったらもういいか。」

一輝は姿を現し、湖札の前に立つ。

「でも、鬼道が封印してきた中に、白澤っていたっけ?」
「ああ。ギリギリ鬼道が封印した、に含まれるよ。」
「なるほど。封印したのは兄さんなんだ。」

そう、白澤の封印は鬼道の名前を奪われる直前に、一輝が殺し、封印した霊獣だ。
その事実は陰陽師課が隠していたので、湖札が知らないのも十分に納得できる。

「ああ。かなり弱かった。」
「一応霊獣なんだけど・・・でも、兄さんのギフトなら白澤が何かする前にいけるのかな?」
「そ、一撃で真っ二つにしてやった。」

実際にはそれで終わりではないのだが、一輝はその先を話
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